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"コンテクタス、当初からSJM労組鎮圧を指示

原文入力:2012/08/13 08:20(1157字)

その程度の人材を投じれば数十億ウォン受け取ることになる"

外注警備暴力を語る ①警備員

 去る7月27日午前2時30分頃、イ・チョルヒ(仮名)氏は京畿道(キョンギド)安山(アンサン)のSJM工場前に立った。 彼が連れている10人余りの職員も一緒にいた。 イ氏は‘フリーチーム’と呼ばれる警備員組織を率いるチーム長だ。

先発隊は‘大男’後発隊は‘バイト’ "組織暴力は覆面かぶり…紛争が炸裂すれば消える"

 事件発生直後から最近まで<ハンギョレ>と何度も会ったイ氏の証言を総合すれば、当時SJM工場に投入された250人余りの外注警備職員は先発隊・中間組・後発隊に分類された。 先発隊には図体が大きく経験豊富な職員が配置される。‘組織暴力団’のように見える人々も先発隊に含まれたとイ氏は語った。

"事実、組織暴力団出身もいることはいます。 だが、割合で言えば5%程度になるでしょうか? そのような人々は必ず覆面を使います。 そして紛争が起これば黙って現場から消えますね。"

 後発隊はほとんど‘アルバ生’たちだった。 インターネットに上がった募集公告を見てアルバイトに来た学生たちだった。 「アルバ生は頭数を満たす‘屏風’の役割をします。」 イ氏が率いるフリーチームは中間組に合流した。 先発隊と労組の衝突が激しくなれば、これを緩和させケガ人を運ぶ仕事を請け負った。

 去る10年余り、各種労働争議現場で仕事をしてきたイ氏は「SJMの状況は初めから他所とは違っていた」と話した。 「現場に行けば労組側と対話を試みながら、‘適当に押し合いして後に下がれ’と言って労組員が自ら退くよう誘導します。 それでこそ我々もケガしません。」

 ところがSJM工場では初めから強硬鎮圧命令が下った。 「工場に到着するやいなやコンテクタス側から悪口を言いながら強硬鎮圧を注文しました。 現場投入前に労組の人々と対話することもできませんでした。」 イ氏は当時フリーチーム長らがやりとりした対話を記憶していた。「皆が‘コンテクタスが大きな利益を得たようだ’と言いました。 その程度の人材を投じれば少なくとも数十億ウォンを受けることになりますね。」

 外注警備暴力の背後には金の問題があるとイ氏は言った。「労組員さえ制圧すれば数十億ウォンが入ってくるという誘惑にはまったコンテクタスが初めから強硬鎮圧をフリーチームたちに要求したようです。」

イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/546846.html 訳J.S