原文入力:2012/07/20 16:00(1741字)
←去る4月7日、仁川(インチョン)、富平区(プピョング)、葛山洞(カルサンドン)Dアパート出入口に‘仁川版記事を読んでほしい’という案内文と共に当日の新聞が複数部積まれている。 警察は富平区に出馬したセヌリ党候補が同新聞の記者出身である点を考慮して、新聞を無料配布した朝鮮日報北富平支局長を呼び公職選挙法違反疑惑を調査した。 民主統合党ホン・ヨンピョ候補選挙対策委員会提供
去る4・11総選挙直前に特定候補に対する非難内容を掲載した新聞を仁川全域に配布
去る4・11総選挙当時、野党に不利な内容を掲載した新聞を大量配布して、論難をかもした‘<朝鮮日報>大量無料配布事件’を捜査中の警察は<朝鮮日報>の無料配布は選挙に影響を与えるための故意性があると結論を下した。
この事件を捜査中の仁川地方警察庁捜査課は朝鮮日報本社CS本部長イ・某(62)氏と京仁地域チーム長シム・某(47)氏、京畿西部支社長クォン・某(45)氏など朝鮮日報幹部3人を公職選挙法違反容疑で不拘束立件しなければならないという意見と共に去る12日検察に事件書類を送ったと20日明らかにした。
警察による調査で、イ氏らは4・11総選挙直前である去る4月7日、当日分<朝鮮日報> 3万部を仁川全域に無料配布したと述べた。 プロ野球開幕戦が開かれたムナク野球場に5000部、仁川ターミナル駅、仁川芸術会館駅、富平駅、東仁川駅、朱安(チュアン)駅など人が多く通る電車駅6ヶ所に500部ずつ計3000部を積んでおき市民に無料で配った。 また、仁川にある支局50個所余に100~1000部ずつを与え住民に配布させたということだ。
イ氏らは 「金曜日(4月6日)仁川経済に関する良い記事が載ったので新聞広報をしなければならないと考え‘仁川経済’記事2弾が出てくる土曜日(4月7日)の新聞を無料配布して広報するよう指示しただけで選挙に関する記事が出るとは思わなかった」と述べた。
しかし警察は "仁川関連企画シリーズ記事が4月7日を前後して4回出たが、この日だけ無料で大量配布しており、配布方式もプロ野球開幕戦が開かれたムナク競技場では‘プロ野球開幕特集新聞’という字句を書き込んで無料配布した点等から考えて、わざと新聞を無料でばら撒いたと見ている」と明らかにした。 したがって警察はイ氏らが選挙に影響を及ぼす可能性がある記事がのせられた新聞を無料で3万部を配布したことは公職選挙法違反だと判断した。
警察は 「選挙に関連した記事が掲載された新聞を通常の方法以外の方法で配布すれば処罰できることになっているが、この日の1面にはキム・ヨンミン民主統合党候補の記事と4面には民主統合党ホン・ヨンピョ候補の記事など選挙と関連した記事が掲載された新聞を通常の方法以外の方法で配布した故意性があると判断した」と明らかにした。
去る4月7日付<朝鮮日報> 1面には‘韓国政治が恥ずかしい’という題名と共に、当時‘暴言論難’の中心に立っていたキム・ヨンミン(ソウル蘆原(ノウォン)甲)民主統合党候補の写真が大きく載っていたし、また4面には‘キム・ヨングァン(セヌリ党、富平乙) "ホン、親日派の孫" …ホン・ヨンピョ(民主統合党、富平乙) "どんづまりのネガティブ戦争" ’という題名の記事が載っていた。
現行公職選挙法は候補者の当落や特定政党に有利または不利な記事を掲載した新聞などの刊行物は通常の方法以外の方法で配付・散布・掲示・貼付できないと規定している。
警察関係者は「公職選挙法違反対象は検察の指揮建議を通じて立件有無を決めるようになっている」として「もし今回の事件をまともに処理しなければ朝鮮日報と類似の方法で言論が選挙に介入しても防ぐ方法がなくなるだろう」と話した。
仁川(インチョン)/キム・ヨンファン記者 ywkim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/543495.html 訳J.S