原文入力:2012/07/18 21:29(1128字)
法務部、‘従北烙印’安保講演 実施
講演者 "北の指令で南南葛藤を誘発"
人権団体 "歪曲されたイデオロギー" 批判
法務部が刑務所服役者を対象に統合進歩党・民主労総・全教組などを従北勢力と決め付け非難する安保講演を教化プログラムの名目で実施した事実が明らかになった。
拘束労働者後援会・人権連帯・民主労総など12ヶの人権・市民団体は18日「服役者の教化を担当した矯正当局が政治的中立義務に違反して一部野党と労働団体を‘従北勢力’として罵倒する安保巡回講演を実施した」 として事例を公開した。
この団体が提示した事例を見れば、19代総選挙の直後である4月16日、釜山刑務所は120人の服役者を対象に安保講演専門家シン・某氏の安保講演会を催した。 ‘大韓民国安保の現住所’という題名の講演で、シン氏は「今回の総選挙で統合進歩党というものができたが、鋭意注視しなければならない。 スパイの指令を受けている所で、大韓航空858便爆破事件を未だに当時の政府が捏造した事件だと主張している」、「統合進歩党の議席が前回の総選挙に比べて2倍に増えたが、簡単に言えば癌細胞が増殖したということ」 、「統合進歩党・民主労総・全教組は代表的な従北勢力浸透団体」という話をしたと拘束労働者後援会などは主張した。
これと関連して法務部は「去る数十年間、毎年一回ずつ全国の刑務所で安保講演を行ってきているし、シン氏は同じ内容で全国14刑務所で講演を行った」 と明らかにした。 服役者を相手に安保講演をしてきたという事実を法務部自らが認めたわけだが、市民団体は 「法務部の安保講演は‘教化や社会適応能力育成’とは何の関連もない政治的目的の歪曲されたイデオロギー注入教育であり、服役者の思想と良心の自由を侵害している」と批判している。
14刑務所で安保講演をしたシン氏は<ハンギョレ>との通話で「全教組や統合進歩党の全てがそうだというのではなくその中の一部過激分子が密かに介入して韓国内での葛藤を煽っていることが問題という趣旨であった」として「拘束労働者後援会などが講義の一部分を飛躍させ歪曲した」と話した。 法務部関係者は「シン氏の講義は北韓の実状を服役者に知らせる通常的安保講演」としつつ「講師選定は法務部がするが、講義内容まではいちいち関与していない」と話した。
パク・ヒョンチョル記者 fkcool@hani.co.kr
原文: 訳J.S