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"心理的圧迫を加えるために" …国民を相手に訴訟した警察発言 論難

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/542220.html

原文入力:2012/07/12 10:56(1212字)

 酒に酔って悪口を言ったり侮辱を与えた市民を相手に大量損害賠償を請求した警察官が訴訟の目的を 「心理的圧迫を与えるため」 と明らかにして論難がおきている。

 市民27人を相手に2800万ウォンの損害賠償支給命令を申請した済州(チェジュ)東部警察署中央地区隊所属の警察官○某氏は11日警察内部掲示板に‘済州東部警察署チェ・ウンベ署長様をご存知ですか’という題名の文を載せて訴訟理由と目的を説明した。○氏は文で「金銭的な補償を別にして加害者には刑事処罰の他にも裁判所から送達した訴状も受けとれば民事的な損害賠償と財産上差し押さえもできるという心理的圧迫感から法に対する警戒心を与えることが目標と見える」と明らかにした。○氏は「チェ・ウンベ署長の強力な意志に力づけられて公権力無視の風潮に対処するために地区球隊長以下、全同僚の積極的な参加で公正な法執行過程で発生した被害に対する対処をした」と説明した。

 ○氏の文は訴訟の究極的な目的が‘警察に立ち向かう国民を相手にした見せしめ’であることを自ら認めたわけだ。 ○氏は文で「近ごろますます公権力が弱まるのを一線で勤める職員の方々はより一層実感しているだろう」とし「警察官なので無視する。 第一線で公権力執行者ということは彼らに通じない。 現在の大韓民国国民全体がそうだといっても過言ではないと見る」と話した。

 国民を相手にする警察の‘損害賠償訴訟爆弾’の知らせに、ハン・サンヒ建国(コングク)大法学専門大学院教授はツイッターを通じて 「済州警察が‘チャプセ(警察)’発言に50万ウォンを賠償しろとの仁川地方裁判所判決に夢中になったようだ。 そんなことなら最初から民間防犯会社に替えたらどうか」と批判した。 ネイバーID gbmd****は 「以前には拘置所に入れる原始暴力の公権力だとすれば、今は訴訟で脅迫して国民の口にクツワをはめて政権の好きなようにするという圧殺の下心」 と話した。 amgi****は「警察が民衆のツエではなく杖権者だね。 飲酒者を保護しなければならない義務があり飲酒者を扱うならば悪口も言われることはあるだろうに、飲酒者がののしったからと精神的肉体的被害をこうむったとし賠償訴訟を起こすとは公務員の本質に反する」と非難した。

 反面、stf5****は 「米国、カリフォルニア州などでは警官への悪口は有り得ないことというが、どうして我が国では法をこのように軽く思っているのか、もう市民意識も先進国に進もう」 として警察を擁護した。

パク・ヒョンチョル記者 fkcool@hani.co.kr

原文: 訳J.S