原文入力:2012/06/29 19:01(1890字)
←チュ・ミエ民主統合党最高委員(左端 後ろ姿)が韓-日軍事情報保護協定締結強行と関連して29日午後ソウル、世宗路(セジョンノ)の政府中央庁舎総理室を抗議訪問して密室推進を叱責するとイム・ジンニョン国務総理室長(左から二人目)が困惑した表情をしている。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr
キム・ウルドン "戦犯国家とは協定できない"
セヌリ党役員会議 批判論 高まり
イ・ハング、キム・ソンファン外交に保留要請
大統領府も 「引っ込めるなら早いほうが…」
李明博政府の韓-日軍事情報保護協定 国務会議密室議決が結局は政界と市民の強力な反発の前にひざまずいた。 国民も、言論にも知られないように韓日軍事協定を締結しようとした大統領府と政府は世論が沸き立ち‘第2ろうそくデモ’の憂慮まで提起されるや締結をあきらめた。 外交部スポークスマンは協定公式締結時間の30分前に延期事実を発表した。
■ 屈服
29日午前9時、国会で開かれたセヌリ党主要党役員会議。 キム・ジャジン将軍の孫娘であるキム・ウルドン議員らが 「戦犯国家と軍事協定を結んではならない。 国民感情と合わない」として反対の意を強く表明した。 イ・ハング院内代表は事態の深刻性に共感を示し、午後2時頃キム・ソンファン外交通商部長官に直接電話をかけ協定締結の保留を要請した。 行事出席中のキム・ファンシク総理にもこのような意を伝達した。
与党の強力な反発の動きを伝え聞いた大統領府も午後に入って急遽動いた。 今回の協定締結が強行されれば‘第2のろうそく集会’が開かれることもありうるという憂慮が提起された。 結局‘延期’が決定された。 大統領府関係者は「引っ込めるなら早いほうが良い。 最悪の状況を免れたかもしれない」と話した。 午後3時30分、チョ・ビョンジェ外交部スポークスマンは記者室を訪問して「今回の協定を国会と協議した後に処理する方向で日本側と話している」と公式発表した。
■ 闇討ち
去る25日、外交通商部は政府の内部網であるオンライン国政システムに一般案件一つを上げた。 題名は‘大韓民国政府と日本国政府間の秘密情報の保護に関する協定案’(韓日軍事秘密情報保護協定)。 外交部はこの協定案を2日も遅れていわゆる‘即席案件’として上げた。 この日午後5時、政府スポークスマンの役割をしているキム・ヨンファン文化部2次官室は言論に26日の閣僚会議案件を公開する際にこの案件を外した。
26日午前8時、政府中央庁舎国務会議場。 閣僚会議議長であるキム・ファンシク総理が「議案番号888号‘韓日軍事秘密情報保護協定案’を上程します。 提案説明をして下さい」と話した。キム・ソンファン外交通商部長官の代理で参加したアン・ホヨン1次官がこの協定の要旨を説明した。 再びキム総理が「異見があればおっしゃって下さい」と話したが、異見はなかった。 キム総理は「異議がなければ888号案件は原案どおり議決します」と言った。 この日上程された46件のすべての案件が議決された後、キム総理は木槌をたたいた。タンタンタン!。
■ 反発
27日朝、ある言論に‘来週、韓-日軍事情報保護協定が処理される’という内容の記事が載せられた。 各報道機関の外交通商部と国防部出入り記者たちが息づまるように動き始めた。 結局この日午前、外交通商部の担当官吏が記者室に降りてきて「韓-日軍事協定が昨日の閣僚会議に案件として上がって議決された。 29日、日本の手続きが終えられ次第署名する」と公式確認した。 来週ではなく前日にすでに処理されていたのだ。1945年解放後、日本と初めて結ぶ正式軍事協定だった。
27日と28日、政界と市民団体がこの軍事協定の闇討ち通過に強力に反発して立ち上がった。 セヌリ党のチョン・モンジュン議員は28日、寛勲(クァンフン)討論で「総理が取り消して謝らなければならない」と話した。 民主統合党も「署名締結を先送りして国会で議論しなければならない」と主張した。 60ヶ余りの市民団体も 「政府は締結手続きを中断しなければならない」と要求した。 キム・キュウォン、キム・ボヒョプ、アン・チャンヒョン記者 che@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/540253.html 訳J.S