原文入力:2012/06/15 22:28(1358字)
‘進歩党・従北主義 報道’討論会‘主体思想派、アカ、従北、暴力、泥沼、テロ….’<朝鮮日報>・<中央日報>・<東亜日報>等、保守言論が統合進歩党比例代表不正競選論難を扱って使った言葉だ。 保守言論が統合進歩党論難を口実に進歩陣営全体に対する否定的イメージ覆いかぶせに乗り出し、公論の場を歪曲させているという指摘が出た。
チェ・ジンボン聖公会(ソンゴンフェ)大教授(新聞放送学)は15日ソウル、貞洞の環境財団で開かれた‘統合進歩党および従北主義報道を通じてみた公論の場の危機’という討論会で4月1日~5月23日の朝鮮・中央・東亜報道を<ハンギョレ>・<京郷新聞>・<オーマイニュース>と比較・分析した結果を発表した。 この期間に6ヶの報道機関中、統合進歩党事態を最も多く報道したのは朝鮮日報で169件だった。 中央日報は90件、東亜日報は91件、ハンギョレは105件、京郷新聞は115件、オーマイニュースは72件を報道した。
最も目につくのは保守言論が事態の本質である不正競選疑惑より理念的攻撃に集中したという点だ。 チェ教授は「統合進歩党報道で北韓に関連したキーワードをたくさん使った朝鮮日報は、主体思想、NL主体思想派、アカ、‘従北の胴元’等の露骨な思想論争を煽る刺激的な単語と‘北韓の指令を受ける’、‘北韓式の投票をまねる’等の表現で統合進歩党が北韓と関連が深いといった報道をした」と指摘した。 北韓関連単語をしばしば使い、統合進歩党と進歩勢力のアイデンティティを問題視して思想論争を展開しているという指摘だ。 それだけでなく "泥沼進歩党" 、"汚い戦争" のような刺激的単語を駆使して統合進歩党に対する否定的イメージを広めたということがチェ教授の分析だ。
中央日報も "従北"、"主体思想派" 等の言葉を前面に出して思想論争を展開した。 東亜日報は "暴力事態" という語彙を81件使ったと集計された。 チェ教授は 「中央・東亜日報も‘主体思想派’、‘従北’等のキーワードを利用して統合進歩党に従北性があると主張する報道に注力した」と話した。 彼は「保守言論が北韓に対する敵対感と南北対峙の不安心理を利用して進歩陣営を主体思想派の温床と烙印しながら生産的な議論と健全な批判を封じ込めた」として「進歩陣営に対してアカ色を覆いかぶせる報道が大統領選挙まで続きかねない」と憂慮した。
討論者として立ったイ・ギヒョン慶煕(キョンヒ)大教授(言論情報学)は「保守言論が起こした時ならぬおばけ騒動により韓国社会全体の公論の場が毀損された」として「これによって緊急に議論しなければならない民生課題や懸案は無視されている」と批判した。 別の討論者であるキム・ポグン ハンギョレ平和研究所長も「私たちの社会で‘従北’という用語が多く議論されるのは、多様な見解を受容できないということを意味し、民主主義の後退を象徴する」と話した。 ムン・ヒョンスク先任記者 hyunsm@hani.co.kr
原文: 訳J.S