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韓-米、‘中国狙い’安保協力強化に乗り出す

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/537964.html

原文入力:2012/06/15 22:17(1276字)

外交・国防長官会談 "対北韓包括的防御体制 構築"
韓国型MD構築も合意…インドの‘東方政策’支持

 韓国と米国が中国を狙った軍事協力を強化する動きを見せている。韓国と米国は14日(現地時間)米国、ワシントンの国務部庁舎で開かれた‘第2次外交・国防長官(2+2)会談’直後に発表した共同声明で 「北韓の漸増するミサイル能力に対応してミサイル威嚇に対する‘包括的な連合防御体制’を強化する方案を模索することにした」と明らかにした。 包括的連合防御体制とは、射程距離延長、ミサイル防御(MD)体制構築だけでなく、探知・識別・打撃・飛行能力などを包括的に備えようという意だ。 政府関係者は 「北韓のミサイル攻撃を防御する韓国主導のミサイル防御(KAMD)体制を作り、米国は情報・探知などを側面支援するという意味」と説明した。

 ‘韓国型ミサイル防御体制’が北韓に対応する韓半島状況に限定したものなので、グローバルな米国主導のミサイル防御体制とは違うが、中国を刺激する可能性は少なくない。 ‘韓国型MD’のためのシステム構築、装備・テクニカルサポートなどを米国と協議して進めるという点で長期的には米国主導のMD体制と連結されるのではないかという指摘があるためだ。

 また、今回の2+2会議では北韓・韓半島問題だけでなく、多様な国際イシューが登場したが、‘地域協力部門’から韓・米・日3者協力範囲拡大を議論してインドの‘東方政策’戦略の重要性を強調したことは昨年以後 中国を狙って強化されている米国の‘アジア重視’戦略と流れを共にする。 アセアンに向けたインドの‘東方政策’はやはり東南アジア地域での拡張を試みる中国と利害が衝突する。 米国は韓・米・日3者協力、フィリピン、スビック湾とクラーク空軍基地再使用、南沙群島紛争介入、インド東方政策肯定等を通じて事実上、中国を包囲する戦略をとっている。

 したがって今回の韓・米2+2会談により米国と中国の神経戦はより一層強まるものと見られる。 また、韓国型MD体制と米国主導のMD体制構築の関連性に対する中国の疑いをより一層大きくするものと見られる。

 キム・ヨンチョル仁済(インジェ)大教授は 「北韓ミサイル威嚇に包括的連合防御で対応するということは、安保フレームで北韓問題に対処するという思考の延長」とし「これは韓国のミサイル防御体制編入疑惑に対する中国の反発が憂慮されるなど韓半島問題を解決する良い解決法ではない」と話した。

 両国は韓国軍の弾道ミサイル射程距離延長問題に対して今回の会談では特別な議論をしないと知らされたが、レオン パネッタ国防長官は「(別途)協議がかなり進展した状態」と語った。

ワシントン/クォン・テホ特派員、パク・ビョンス先任記者 ho@hani.co.kr

原文: 訳J.S