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クォン・ジェジン長官‘不法査察 再捜査 結果発表’控えて外国出張

原文入力:2012/06/11 21:19(1125字)

←クォン・ジェジン法務部長官 ハンギョレ資料写真

韓-米‘自動出入国’行事 出席
集中砲火を浴びないように出国 疑惑

 クォン・ジェジン法務部長官が11日米国・ブラジル歴訪に9泊11日の日程で出発した。 偶然にもちょうどこの日、検察は国務総理室公職倫理支援官室の民間人不法査察と証拠隠滅事件に関する再捜査結果を来る13日に発表する計画だと明らかにした。

 クォン長官は12日、米国、ワシントンのダラス空港で‘韓-米両国間自動出入国審査プログラム’開幕式行事に参加する。 自動出入国審査は事前に旅券と指紋を出入国本部に登録すれば手軽に手続を終えられる制度だ。 法務部関係者は「クォン長官が米国の空港で自動入国審査を受ける初めての韓国人」とし 「自動入国審査がなされれば韓国人が米国に到着して長時間待機し審査を受ける不便を減らすことになる」と話した。 クォン長官は17日にはブラジルに渡り国連環境計画世界総会に参加して基調演説をすると法務部は伝えた。 クォン長官は来る21日に帰国する。

 検察は去る3月16日に民間人査察事件の再捜査を始め3ヶ月にわたる捜査を終え結果発表だけを残していた。 ところがクォン長官が外国にいる時である13日に発表日が予定されたのだ。

 クォン長官は2009年8月から昨年7月まで2年間、大統領府民政首席の地位にあり李明博大統領を補佐した。 「大統領の参謀が法務・検察の首長になれば捜査の中立性に問題が生じ得る」という憂慮にも関わらず、憲政史上初めて大統領府民政首席から法務部長官に直行した。 民政首席在職当時に総理室公職倫理支援官室の民間人査察事件が起き、証拠隠滅までなされた。 2010年7月に始まった検察の1次捜査当時には大統領府民政首席室が捜査を妨害し、民政首席室秘書官が証拠隠滅を指示したという証言まで出てきた状態だ。

 政界と市民団体では民間人査察事件の実体を糾明するにはクォン長官が辞退しなければなければならないと要求してきた。 しかし検察はクォン長官を調査対象に上げなかった。 そしてクォン長官が国外にいる時に捜査結果を発表することにし、彼に配慮する姿になった。 検察の再捜査結果が出ればクォン長官の反応や去就問題などに関心が集中せざるを得ないが、国内にいないクォン長官としては世論の関心をある程度避けられることになったためだ。

キム・テギュ、ファン・チュンファ記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/537180.html 訳J.S