原文入力:2012/06/05 22:46(2171字)
公取委、8社に1115億ウォン 課徴金
公取委、検察告発方針 後退‘ぬるま湯 制裁’
現代・三星など大型建設会社が4大河川1次工事入札過程で談合をした疑いが明らかになり公正取引委員会から1000億ウォン台の課徴金を賦課された。 李明博政府の最大国策事業である4大河川事業は、この間工事過程で明らかになった各種収賄事件、欠陥工事、人命事故、環境破壊に続き、建設会社談合で1兆ウォンを越える国民の血税漏出までが確認され、不法・不正・不良の総合版という指摘を免れがたくなった。
公取委は5日、全員会議を開き4大河川1次ターンキー工事入札談合を主導した疑いで現代・SK・GS・大林(テリム)・三星(サムスン)物産・大宇(デウ)・現代産業・ポスコなど8建設会社に1115億ウォンの課徴金を賦課した。
また、双龍(サンヨン)・錦湖(クムホ)産業・ハンファなど8社には是正命令を、ロッテ・斗山(トゥサン)・東部など3社には警告措置を下した。 三星重工業は無嫌疑処分された。 課徴金は大林が225億ウォンで最も多く、現代建設220億ウォン、GS198億ウォン、SK178億ウォンの順だ。
ターンキー工事は建設業者1社に設計から施工まですべての工事を一任する一括発注方式で、入札価格の下落を防ぐための談合が慣行的になされるという指摘が多かった。
公取委による調査の結果、建設会社らは2009年4月ソウル プレジデントホテルとプラザホテルで会い協議体を構成して、1次工事15ヶの工具の中で13ヶなど計14ヶの工区別に落札業者を事前に決めた。 4大河川1次事業の平均落札値は予定価格の93%に達した。 通商、一般競争入札の落札価格が予定価格の65%水準であることを考慮すれば、談合により1兆2000億ウォンの国民の血税が浪費されたわけだ。
今回の公取委の制裁は2009年10月、民主党イ・ソクヒョン議員が初めて談合疑惑を提起して以来、2年8ヶ月ぶりに行われた。 経済正義実践市民連合(経実連)は「建設会社の談合で巨額の不当利得を手にしておきながら課徴金規模が入札額総額の2%台に終わり、談合が根絶されない根本原因となっている」として公取委の‘ぬるま湯制裁’も合わせて批判した。 公取委は談合を主導した現代・SKなど6ヶ業者を検察に告発することにした当初の方針も撤回した。
建設業者は政府が4大河川事業の特殊性を考慮していないとし、談合疑惑を否定した。 ある建設業者は「4大河川事業の根である大運河事業が建設業者間の協議体方式で推進されたので、自然に設計と工事費情報を共有した」とし「政府が2年余りのギリギリな工事期間を与えたことにより低い工事費を策定し大型建設会社の参加を促した状況で、赤字施工のリスクを避けるために事前の意見交換が避けられない側面もあった」と話した。 建設会社は課徴金が多すぎるとしながらも行政訴訟の有無については「今後決める」という態度を示した。
4大河川事業は今回摘発された工事談合の他にも各種わいろ授受、工事不良、人命事故、環境破壊などで汚され総体的不良土木工事として記録される展望だ。 4大河川工事が2009年8月に本格的に始まった以後、李明博政府の任期内に工事を終わらせるための無理な‘速度戦’のために計19人の労働者が命を失った。
最近、検察の捜査で摘発された公務員わいろ不正は発注処と建設業界の‘濡れ手に粟’へと転落した4大河川工事の断面を見せる。大邱(テグ)地方検察庁は先月27日、慶北(キョンブク)漆曲堰工事の施工業者であるD建設の現場責任者と下請け業者代表など業者関係者8人と釜山地方国土管理庁所属公務員3人をわいろ授受容疑で拘束した。 これら建設会社と下請け業者は工事費の中から40余億ウォンの秘密資金を造成し監督機関職員に多くて1人当り数千万ウォンずつのわいろを渡した疑いを受けている。
欠陥工事も深刻で昨年、亀尾(クミ)堰、江亭高霊(カンジョンゴリョン)堰、達城(タルソン)堰、陜川昌寧(ハプチョンチャンニョン)堰などで水が漏れる漏水現象が確認された。 また陜川昌寧堰などはコンクリート擁壁の連結部が広がるなどの不良施工が明らかになった。 更に4大河川周辺の環境破壊は復元不能な環境災難の憂慮を高めている。 昨年末、環境団体‘湿地と鳥の友人’による4大河川冬の渡り鳥調査の結果、洛東江(ナクトンガン)河口に毎年帰ってくる渡り鳥の個体数が工事以前の2008~2009年平均値より45%も減った。 特に雷鴨などの鴨類は80%も減少した。 これは4大河川事業で渡り鳥の餌場、湿地などが破壊されたことが原因と分析された。 4大河川事業で消えた慶北亀尾(クミ)の海平湿地では冬季には必ず舞っていた黒丹頂鶴は今年からは全く見られないことになると憂慮されている。
クァク・ジョンス先任記者、チェ・ジョンフン記者 jskwak@hani.co.kr
原文: 訳J.S