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検察、統合進歩サーバー 複製から捜査資料 抜き出し

原文入力:2012/05/31 18:44(926字)

統合進歩、弁護士 立会わせ
検察、違法避けるため選別抽出







統合進歩党 比例代表 競選不正事件を捜査中の検察が31日サーバー複製から捜査に必要な資料を抜き取り始めた。 「サーバーをまるごと押収したのは違法だ」として、準抗告を提起した統合進歩党側は捜査資料の抽出作業に弁護士を立ち合わせた。ソウル中央地検公安1部(部長 イ・サンホン)はこの日午前10時から統合進歩党弁護士1人が参加した中で捜査検事2人がサーバーに入っていた資料を閲覧し、この内捜査に必要な資料を検察の保存装置に移し入れる作業に着手したと明らかにした。 チョン・ジョムシク2次長検事は「一般押収捜索過程でキャビネットにある書類を持ってきながら(押収捜索対象者から)署名を得る作業と見れば良い」として「お互いが信頼を持って押収捜索令状に記載されていないデジタル証拠物を捜査機関が悪用することを防止する次元で行うこと」と話した。

 しかし統合進歩党弁護士の役割は抽出過程を見守る‘参観人’程度に制限されるものと見られる。 チョン次長検事は 「今回の捜査に必要な資料と判断する主体は結局は検察」とし「(検察が捜査資料として活用しても)押収捜索令状にない資料だと裁判所が判断するならば裁判所が証拠能力を否定することになるだろう」と話した。

 検察が統合進歩党の弁護士を立ち合わせたのはやむをえず包括的に確保したデジタル資料の中から捜査目的に合う資料だけを選別し、‘違法捜査’論争を防止する意図と解説される。これに先立ち最高裁は‘サーバー不法押収’論難が起きた去る2009年の全国教職員労働組合関連事件準抗告で‘検察がサーバー複製・閲覧過程で押収捜索当事者の参加権を十分に保障し、裁判所が押収を許諾した資料に対してのみ制限的に接近しようとする努力があってこそ捜査の適法性を認められる’と判示した。

キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/535536.html 訳J.S