原文入力:2012/05/29 22:43(1526字)
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国防部 "進歩党党員名簿を譲り受け、現行法に従い処罰"
検察 "資料はむやみに渡せない"
検察が競戦不正捜査を目的に押収した統合進歩党党員名簿を国防部が譲り受けて党員の中に現役軍人がいるかを探し出すとして検察の協力を受ける意向を明らかにして論難が起きている。
キム・ミンソク国防部スポークスマンは29日定例ブリーフィングで 「現役軍人は政党に加入できない」として「統合進歩党党員名簿に現役がいる場合、検察がこれを譲り渡せば軍は法により厳重に判断するだろう」と話した。
国防部関係者はこれと関連して「党員名簿を民間検察が先に分析した後、現役軍人が含まれているならば協力して受け取らなければならない」として「現在、民間検察や軍検察、法務関連機関で必要な事項は基礎情報としてやりとりしていると理解している」と話した。 検察の協力を得て党員名簿を譲り受けた後、現役軍人が含まれているならば軍人が政党に加入できなくなっている現行法律により処罰するという意向を明らかにしたわけだ。
この関係者は「ただし民間検察で分析が終わっておらず進行状況を明らかにすることはできない」と付け加えた。 彼は続けて「無条件に名簿にあるからと調査もせずに処罰することはできないので、名簿がくれば個人別に調査をしなければならない」とし「政党法や軍刑法、服務規律に違反したか、活動はしなかったが名簿に残っただけの人のように情状参酌の余地があるかを確かめてみる計画」と話した。
軍検察関係者も「あちら(民間検察)で調査が進行中であり、そこで一般公務員は調べるだろうし、その後に(調査が)できると思う」として「捜査発表の後(党員名簿など資料が)わたって来るのではないか。連絡が来るのを待っている」と話した。 軍関係者の話によれば、軍は統合進歩党の党員名簿を分類した資料の中で軍人に関連した資料が渡ってくることを事実上既定事実化しており、軍検察でもそれに対する準備をしていると見られる。
検察は軍に対する党員名簿通知有無について 「わからない」という態度だ。 検察関係者は「名簿を譲り渡す特別な手続きがあるわけではないが、資料協力要請がきてもむやみに譲り渡すことは難しい」として「協力要請だけで譲り渡せる資料ではない」と明らかにした。 検察は党員名簿と関連して「比例代表選出過程を除く別件捜査はしない方針」と明らかにした経緯がある。
統合進歩党は国防部の‘党員探索’発言と関連して「超法規的・違法的発想で驚きに耐えない」として荒々しく批判した。 統合進歩党は特に軍までが割り込んだ背景として「わが国内部の従北勢力がさらに大きな問題」という李明博大統領の前日の発言が影響を及ぼしたと見ている。 イ・ジアン統合進歩党副報道担当者は論評して「李明博大統領、検察に続き国防部も進歩政党弾圧に乗り出している」として「(党員探索は)軍内部の政治的自由を締めつけマッカーシズムの雰囲気を作ろうとする姑息な手であり、軍の名誉と政治的中立を傷つける行為」と指摘した。
ハ・オヨン、ファン・チュンファ記者 haha@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/535143.html 訳J.S