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キム・ハンギル首位奪還…‘イ・ヘチャン大勢論’崩れた

原文入力:2012/05/24 21:31(1903字)

民主党大邱(テグ)・慶北(キョンブク)競選
イ・ヘチャンはチュ・ミエに次いで3位に終わり
累積集計でキム・ハンギル-イ・ヘチャン52票差
大田(テジョン)・忠南(チュンナム)で再逆転の可能性

 民主統合党党代表競選でキム・ハンギル候補が24日大邱・慶北代議員現場投票の高い支持に力づけられ首位を再び奪還した。キム候補はこの日、大邱エキスコで開かれた大邱・慶北地域巡回代議員投票で総投票数1382票(1人2票)の内、280票を集め200票に留まったイ・ヘチャン候補を80票差で締め出し逆転に成功した。 キム候補は得票累計でも1024票でイ候補(972票)を52票差で再び上回った。

 キム候補は投票後 「党心が民心をよく受けとめた結果」として「朴槿恵前セヌリ党非常対策委員長の故郷であるこの地域で私が勝ったことは大統領選挙で朴槿恵委員長を必ず敗れとの意と理解し、大統領選挙勝利にまい進する」と話した。

 この日、大邱・慶北投票でイ・ヘチャン候補は大邱出身のチュ・ミエ(212票)に続き3位を記録した。 続いて4位チョ・ジョンシク(189票),5位ウ・サンホ(158票),6位カン・キジョン(115票),7位イ・ジョンゴル(98票),8位ムン・ヨンシク(76票)候補の順であった。

 累積集計ではキム・ハンギル、イ・ヘチャン候補に次ぎカン・キジョン(788票),チュ・ミエ(683票)候補が3,4位を占めた。 22日光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)投票で7位に終わったチョ・ジョンシク(423票)候補は、この日の善戦に力づけられ6位に一段上がった。

 この日のキム候補1位奪還は大邱・慶北地域の強い‘非イ・ヘチャン’気流に照らしてある程度は予想された結果と分析されている。 大邱は非盧グループであるキム・ブギョム前最高委員、慶北は大統領候補としてキム・ドゥグァン慶南知事を後援しているイ・カンチョル前大統領府政務特別補佐官の政治的影響力が強い地域だ。 キム前最高委員はチョ・ジョンシク、キム・ハンギル候補を、イ前特別補佐官はキム・ハンギル、チュ・ミエ候補を支持したことが分かった。 この日キム・ブギョム前最高委員はチョ・ジョンシク候補の選挙運動たすきをかけて猛烈な支持活動を行った。

 キム候補の逆転成功により選挙前に強かった‘イ・ヘチャン大勢論’は事実上崩れるものと見られる。 続く巡回投票でも‘キム・ハンギル対イ・ヘチャン’が二転三転する2強対決が続く可能性が高い。 25日大田・忠南(代議員798人),26日慶南(651人),27日済州(チェジュ)(172人)の順で巡回投票が進行される。イ候補側は政治的根拠地である大田・忠南で高い支持を集め再び逆転する計画だ。

 この日もキム・ハンギル候補は‘イ・ヘチャン党代表-パク・チウォン院内代表合意’を‘談合’、‘派閥政治’と規定して批判した。 イ・ジョンゴル、ムン・ヨンシク候補もそれぞれ 「総選挙をだめにした派閥が選手だけを変えて党を再び導くなら党の未来はない」、「民主党には主人が消えて派閥だけが存在する」と党の主流である親盧直系を攻撃した。

 一部候補らは今後は‘イ-パク合意’を巡る攻防を抜け出し、大統領選挙勝利のための党の寄与方案を議論しようという主張を出した。 ウ・サンホ候補は「有力2候補中の1人はイ-パク連帯のために批判を受けていて、1人は親盧-非盧構図を活用していることに怒りを感じる」と語った。カン・キジョン候補も「イ-パク連帯が正しい、間違っているという攻防はもうやめて、どのように民主党を強化するかを論争しよう」と話した。

 イ・ヘチャン、チュ・ミエ候補はそれぞれ党代表として自身の競争力を強調することに主眼点を置いた。 チュ候補は「私は大韓民国で最も強いと言われるおばさんだ。 保育、教育、青年失業、老人問題の苦痛を誰よりもよく知っている」とし、イ候補は 「危機管理をうまくできる人、セヌリ党が一番恐れる人は誰か」と話した。

 既存候補たちに加えてパク・ヨンソン、イ・インヨン、キム・ブギョム前最高委員など若い大統領候補まで引き込んで大統領選の躍動性を高めなければならないという主張も多くの候補らが提起した。

大邱/ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/534584.html 訳J.S