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キム・ジェチョル、舞踊家と アパート 共同購入 疑惑

原文入力:2012/05/22 15:36(1996字)

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MBC労組 "五松(オソン)に3軒購入…不動産投機疑惑"
会社 "キム社長が地域事情よく知っていて、手伝っただけ"

 舞踊家チョン・某(57)氏に数年間のわたり20余億ウォンの特恵性支援をした疑惑を受けているキム・ジェチョル<文化放送>(MBC)社長がチョン氏とともにアパート3軒を共同購入したという主張が提起された。 文化放送側は現在まで労組の特典疑惑提起に対して「公演に対する正当な代価であった」と説明してきたが、アパートまで共同で買いとった情況が明らかになり一層窮地に追い込まれることになった。

 全国言論労働組合文化放送本部(文化放送労組)は22日ソウル、汝矣島(ヨイド)の本社で記者会見を行い「キム社長が巨額の特典を集中的に与えたことが明らかになった舞踊家チョン氏とともに忠北(チュンブク)五松新都市開発の好材料を狙って不動産投機をした疑いがある」として 「キム社長はアパート3軒をチョン氏と名義を分散して購入したことはもちろん、貸切契約も共同で管理した情況が捉えられた」と主張した。

 労組の話を総合すれば、キム社長は2007年12月五松新都市に位置したHアパート602棟で30坪台アパートを購入し、チョン氏もすぐに向い側に位置した同じアパートの601棟にある一戸を購入した。 キム社長とチョン氏がアパートを購入した時点はそれぞれ2007年12月26日と28日でわずか2日違いであった。 チョン氏は以後2009年6月近隣のMアパートで一戸を追加で買いとったことが分かった。

 イ・ヨンマ文化放送労組広報局長は「五松地域の不動産仲介業者を取材した結果、キム社長とチョン氏が‘兄妹の仲’を装って一緒に家を買いにきた」として「初めはチョン氏名義で2軒とも購入しようとしたが、多住宅重課税を避けるためにキム社長が自分の名義で一戸を契約したという証言も確保した」と明らかにした。 イ広報局長は「‘2軒とも契約金はチョン氏が支払い、名義はそれぞれだが事実上一人の財産であると理解している’という仲介業者の証言もある」と付け加えた。

 これらアパートの現在の相場はそれぞれ2億6千万ウォン程度で、3軒の価格は8億ウォン余りに達する。 忠北(チュンブク)五松は当時KTX駅舎竣工、先端医療複合団地選定などの好材料で不動産投機熱風が吹いた所で、二人のアパート3軒は全てKTX駅舎から1km以内に位置している。 労組はキム社長がチョン氏に名義を貸したということが事実なら、不動産実名制法違反素地もあると主張した。

 労組はこの他にもキム社長とチョン氏が貸切契約も共同で管理したと暴露した。 労組は「Hアパートの入居が始まった2010年8月頃、キム社長とチョン氏はアパートを売る代わりに貸切することにして、チョン氏がキム社長の委任状を受け取り2軒に対する貸切契約を結ぼうとした」として「しかし実際の契約過程で借家人が委任状契約を拒否し、キム社長が直接訪ねてきて契約書に印鑑を捺したことが把握された」と明らかにした。 労組はこのような事実と情況のためにアパートが二人の "共同財産" ではないかという疑問が生じると明らかにした。

 労組は2人がアパートを購入した時期がチョン氏がキム社長の支援により文化放送から公演料数億ウォンを稼いだ時期と重なっているという点に注目している。 イ・ヨンマ広報局長は「2人が分譲権を買い入れた2007年12月から所有権登記をした2011年5月まで、チョン氏が文化放送と関連した公演で受け取った金が5億7000万ウォンに及ぶ」と説明した。

 このような主張に対してイ・ジンスク文化放送企画広報本部長は「アパートを購入した当時、キム社長は清州(チョンジュ)文化放送社長で、五松地域についてよく知っていたし、知人であるチョン氏の要請で不動産買入れを手伝っただけ」とし「当初アパート3軒は全てチョン氏が買い、後からチョン氏が一戸を売ろうとしたのでキム社長が買いとった」と釈明した。 貸切契約の委任状については「全く事実無根であり、貸切契約はキム社長が直接締結した」と話した。

 しかし労組は「キム社長とチョン氏がアパートを買いとった2007年12月当時、キム社長は清州文化放送社長ではなく蔚山(ウルサン)文化放送社長だった」として「また、登記簿謄本を確認した結果(当初から)一戸はキム社長が、一戸はチョン氏が買いとったことが明らかになった」と反論した。 ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/entertainment/534041.html 訳J.S