本文に移動

‘試用記者’採用に地域記者 懐柔も MBC・KBS,ストライキ無力化にあの手この手

原文入力:2012/05/17 21:42(1510字)

←5・18民衆抗争32周年を翌日に控えた17日午後、光州(クァンジュ)東区(トング)、錦南路(クムナムノ)の前夜祭会場を訪ねた市民が、2ヶ月を超えてストライキ中の全国言論労働組合光州文化放送(MBC)支部と韓国放送(KBS)光州支部が展示した写真をじっくり眺めている。 光州/ニューシス

企業労組 無力化策略 踏襲
労組 "構成員間の葛藤の種" 反発
‘警告性人事 建議’携帯メール 物議も

*試用記者:<臨時雇用後に正規職化を判断>

 放送会社のストライキが長期化する中で<文化放送>(MBC)等の使用側がストライキを無力化するために‘非正規職記者’投入など各種の試みを行っている。 労組側は事態を悪化させ労-労葛藤を招くことだとし反発している。

 全国言論労組文化放送本部(文化放送労組)は去る16日、使用側の‘試用記者’採用方針に反発して汝矣島(ヨイド)本社5階の報道局で総会を開こうとしたが、警備警察官に制止された。 使用側はエレベーターが5階に止まらないにし階段も塞いだ。

 これに先立ち文化放送はストライキによりオリンピック取材などに支障が予想されるとし、他の報道機関経歴記者を‘試用記者’として採用するという公告を出した。 1年間勤めた後に正規職化の可否を決めるという内容だ。使用側はフリーランサーのアンカー5人を採用し‘ニュースデスク’等に投じる一方、臨時職記者とドラマ ディレクターについても募集に乗り出した経緯がある。

 臨時職採用は非正規職の使用と訴訟を通じた経済的圧迫という他の民間企業のストライキ無力化手段を踏襲するものと受けとめられている。 使用側は労組を相手に30億ウォンの損害賠償請求訴訟も提起した状態だ。 文化放送記者会は‘試用記者’採用について「先月、契約職記者20人余りを採用しようとしたが、かろうじて5人しか選べずに恥をかくや、あたふたと正規職転換という餌を投げた」 と批判した。 文化放送論説委員7人も声明を出し「試用記者らと報道部門の大多数の後輩記者たちとの人間的葛藤も火を見るよち明らかだ」として「構成員間の葛藤を永続化させる分裂の種をばらまくこと」と主張した。

 文化放送労組はまた、会社幹部が地域文化放送記者に会って‘君は強硬派ではないと聞いた。ソウルに上がってきなさい’と懐柔したとし、キム・ジェチョル社長側が地域社記者たちで不足した人材を埋めようとしていると明らかにした。 労組側は最近業務に復帰したペ・ヒョンジン、ヤン・スンウン  アナウンサーも使用側の懐柔を受けたと主張した。 ‘ニュースデスク’を一ヶ月間引き受けたフリーランサーアナウンサーは、ペ・ヒョンジン アナウンサーに直ちに交替させられた。

 全国言論労組韓国放送本部(新労組)のストライキで人材運用に支障が生じた<韓国放送>(KBS)でも無理手が出てきている。 韓国放送済州(チェジュ)総局は、今月初めに面接は通過したが入社していなかった経歴記者が作成した記事を放送した。 韓国放送報道局のソン・某チーム長は、最近新労組組合員に対する警告性人事措置を建議する内容の携帯電話メールをキル・ファンヨン副社長に送ろうとしたが、誤って他の職員に送ったためにひどい目にあった。

イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/533447.html 訳J.S