原文入力:2012/05/10 21:54(2535字)
←統合進歩党代表団と運営委員が10日午後ソウル、永登浦区(ヨンドンポク)、大方洞(テバンドン)のソウル女性プラザで開かれた全国運営委員会で‘真相報告書結果にともなう後続処理および対策のための特別委員会構成案’に対する修正案を議論するために議長席に集まり話している。 右側二番目からユ・シミン、イ・ジョンヒ、シム・サンジョン、チョ・ジュノ共同代表. イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr
チョ・ジュノ調査委員長‘幽霊党員’インタビューに
主流派イ・ジョンヒ代表 記者会見開き‘反撃’
統合進歩党 比例代表競選不正事態を巡り、党真相調査委員会(委員長 チョ・ジュノ共同代表)とイ・ジョンヒ代表をはじめとする主流派間の攻防がより一層鋭くなっている。 チョ委員長の真相調査発表に対する主流派の反論、それに対する再反論とチョ委員長の言論インタビューを通じた追加疑惑提起、それに対する主流派の公開反論に至る過程で、競選不正に対する疑惑提起と反論が続いている。主流派らはこのような問題を改めて明らかにするために2次調査を要求している。
■住民番号 後ろの数字が2000000?
チョ・ジュノ委員長は10日<オーマイニュース>インタビューで「同じ住民登録番号の後ろの数字を使った党員など幽霊党員が大量に発見された’と新たな疑惑を提起した。 イ・ジョンヒ代表は直ちに記者会見を行い「インターネット検索さえすれば糾明できる内容なのに、事実確認もせずに幽霊党員疑惑を提起した」と反論した。
チョ委員長はこの日のインタビューで投票者の中に‘名前は違うが住民登録番号の後ろの数字が同じ人が発見された’とし、‘幽霊党員’(存在しない党員)問題を挙論した。 彼は「同一IPで行われた重複投票を調査していて、名前は違うが住民番号の後ろの数字が同じ事例が発見された。 また、住民番号の後の数字が‘2000000’となっていた事例もあったし、住民番号が123,124,125のように続いていた事例もあった」として「こういう特異な類型の事例は理解できないではないか。 (不正が)明白だ。 結局2人中1人、3人中2人は幽霊党員だ」と話した。
だが、イ・ジョンヒ代表は報道資料を出し逐一反論した。イ代表は「我が国の住民番号の後ろの数字は出生地の所轄官庁を基準として付与されるため、同じ地域で出生申告をした20人が集まれば、そのうちの一組以上が後の番号が同じになる確率が高い」として「ある地方自治体で家族が多数混ざっている528人の住民番号を標本として調べてみると、1xx6411という正確に同じ住民番号後ろの7桁を使う人が計21人も出てくるほどに似た番号が多い」と説明した。イ代表は続けて「同じ標本で家族関係などのために後の番号三桁が並んで続く人が149人」とし「私どもが1時間も要せずに疑惑を説明できる事実を(幽霊党員の証拠だと)主張した」と批判した。チョ委員長はインタビューで「住民番号の後ろの数字が2000000の党員も数人いた」と明らかにしたが、イ代表は「海外居住者であったか、住民番号の誤記、住民番号非公開要求などの理由があるが、確認の結果、全て存在する党員だった」と説明した。
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■投票率が100%を越える所が2ヶ所?
イ代表はこの日‘現場投票とオンライン投票を合わせれば投票率が100%を越える所がある’として幽霊党員疑惑を提起した言論報道に対しても誤報だと反論した。 このような疑惑は去る7日、各地域別候補者の得票率現況が公開され火が付いた。 例えば、忠南(チュンナム)公州地域委員会の場合、3月初めに選挙人名簿確定時の党員が90人だったが、地域別得票現況を見るとオンラインで72人が投票し、オフラインで20人が投票して計92人が投票した結果が出たのだ。これに対して統合進歩党選管委は「3月18日開票結果発表当時には地域別得票現況をすぐに確認できるよう投票システムが設計されておらず、その後4月29日に党籍基準で投票結果を算出して起きたこと」と説明した。 その間に住所地基準で党籍を整理する作業が行われ、4月29日基準では公州地域の党員は113人に再調整されたということが統合進歩党の説明だ。 だが、これに対して公州地域委員会側は「これらを全て全数調査したが、投票者と未投票者の数が正確に一致しない」と疑問を提起しており、2次調査の時に明確な追加確認が必要と見える。
■オンライン投票での不正有無が争点
真相調査委員会の調査が主流派の核心に挙げられるイ・ソクキ当選者を狙ったものという攻防も続いている。 チョ委員長はインタビューで「(オンライン投票プログラム)ソースコードを開けてみた時点で、特定候補に票の集中がなされた疑いがある」と繰り返し主張した。特定候補とは事実上イ・ソクキ候補を狙ったものと見られる。しかしイ・ソクキ当選者側は「時間帯別得票率グラフを見れば皆が寝る夜には滞っていて、日課が始まれば上昇するパターンが繰り返されており、全体の25%を得票した候補が5%を受けた候補のような傾向を示すことができるか」と反論した。
争点の核心は結局、投票全体の85%を占めているオンライン投票で組織的で意図的な不正があったか否かだ。 投票全体の15%を占める現場投票で管理が不十分だったし、一部で不正事例が発見されたことについては主流派も異議を提起していない。主流派側ではオンラインで大きな票差で1位を得たイ・ソクキ候補と、同じくオンラインで行われた青年比例代表のキム・ジェヨン当選者の責任問題はオンライン投票で不正が明らかになった時に初めて問えることだと主張している。 2次調査を要求する所以でもある。 ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/532364.html 訳J.S