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‘廃紙おばあさん’手押し車の中には廃紙の代わりに‘絶望

不況の廃品価格暴落‘ 貧困層 涙’
労働市場最後の砦崩れ…少ない収入 半減
“一日3千ウォンも容易ではない”…競争激しく区域争いも

クォン・オソン記者 チェ・ヒョンジュン記者

←景気低迷で廃品価格が暴落、廃品回収が主要収入源の都市貧困層らの苦痛が大きくなっている。15日午後ソウル,麻浦区,望遠洞で廃紙回収をする老人が手押し車に集めてきた廃紙を整理している。 チョン・ヨンイル記者 yongil@hani.co.kr

# 15日朝8時頃、ソウル地下鉄4号線. 舎堂駅から出発しタンコゲ駅まで行く列車の中棚に無料新聞がたくさん置かれている。以前であれば新聞をのせるやいなやあっという間になくなるだろうが今はしばらくそのままだ。忙しく地下鉄を駆けずり回っていた廃紙収集老人たちがぐんぐん減ったためだ。会社員キム・某(28)氏は「以前には除去する老人たちが非常に多かったが、この頃はあまり見られない」として「毎朝除去のために不便だったりしたが、生活に困難な方々でしょうにどこへ行ったのか気になる」と話した。ソウル地下鉄公社に入ってくる電車内除去関連嘆願も去る10月35件から11月には12件と大きく減った。

# 14日夕方5時頃、ソウル,陽川区,新月洞のミョンソン廃品商会、 トラックで廃品を収集する収集員5人が廃品商の片隅に囲んで座り夕食をする。メニューはサンマの干物と豚の辛炒めだ。以前には近隣食堂で食事をして5万~6万ウォン程度の支払いをしたが、この頃は食堂どころか古物商の片隅で食べ物を注文して各自負担する。ソウル,乙支路周辺で古物を収集して3年目のカン・ウォンジン(56)氏は「2ヶ月前までオイル価格を除いて一日10万ウォン以上儲けたが、この頃は多い日でも3万5千ウォンがやっとだ」と話した。彼は「同業多くの人々が家で休んでいる」と付け加えた。

廃紙と屑鉄など廃品を集めて生計を立てている人々が経済難の直撃弾を受けている。廃品価格暴落のためだ。景気低迷で製紙・鉄鋼工場などが生産を大きく減らす中で廃品需要が減って相場が3~4ヶ月前より半分以下に落ちたのだ。

←15日午後恩平区,水色洞のある廃品集荷場に販売できない屑鉄が山積みされている。 チョン・ヨンイル記者yongil@hani.co.kr

苦痛を最も強く感じる人らは廃品収集を主な収入源として暮らす独居老人,失業者など都市貧困層だ。収集人が集めてきた各種廃品を一次に集める町内廃品商,これをまた廃紙・屑鉄・プラスチック・アルミニウムなどの色々な種類別に分けて集める中間収集商らも困難を経験することは同様だ。門を閉める業者がどんどん増えてトラックを走らせ比較的大きい規模で廃品を収集する収集人は業種を変えようと考えている。労働市場の最後の砦である‘廃品生態系’が不況のために崩れている。

廃品価格,収入が減る中で区域争いまで起きている。ソウル,麻浦区,望遠1洞で廃品収集をするパン・某(72・女)氏は「昔から私の行きつけの店からボックスを持っていこうとする他の廃品収集人と戦ったことがある」として「1ヶ月ずっと廃品を拾って稼ぐお金が30万ウォンなのに、この頃は15万ウォンで半分になった」と言う。陽川区,新月洞に住むシン・某(69・女)氏は「以前には家庭で新聞を多く出しておいてくれたが、この頃はもやし代でも稼ごうというのか大切にして出さなくなった」として「10年以上この仕事をしてきたが、この頃は一日3千ウォン稼ぐのも容易ではない」としてため息をついた。

ソウル,水色洞の中間収集商のO総合商社のある関係者は「消費がないから(廃品などリサイクル資材を利用する)工場生産が減って(廃品)需要も減った」として「私たちと同じ中間業者は資本金を切り崩しながら廃品を積み上げている」と話した。クォン・オソン,チェ・ヒョンジュン記者 sage5th@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/327915.html

原文入力:2008-12-16午前08:51:08
原文: 訳J.S