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チェ・シジュン、大統領府に向かって "俺を保護しないと"

原文入力:2012/04/25 08:35(1777字)

←チェ・シジュン前放送通信委員長. ハンギョレ資料写真

[ファイシティがチェ・シジュン, パク・ヨンジュンにロビー]

MB政権最高実力者の検察召還に
切迫した危機感・当惑感に包まれた大統領府
"まさかそのような言葉を"

 チェ・シジュン前放送通信委員長は去る22日<ハンギョレ>との通話で「(ファイシティ事業と関連して)金(を受け取ること)は全く考えられない…それに関連したことで金をやりとりしたということはとんでもない話」としつつ金品授受疑惑を強く否認した。 しかし23日の言論インタビューでは「(ブローカー)イ・某氏が余裕があったので私に支援した。MB(李明博大統領)と直接協力したわけではないが、私が独自に世論調査をした」と話した。イ氏から金を受け取りはしたがファイシティ事業と関連した金ではないという話だ。

 一日の間にそれなりの検討を経たようなチェ前委員長のこのような態度変化は代価性を否定するためのものと見られる。 イ氏から受け取った数億ウォンを代価性のない政治資金(大統領選挙資金)と規定して、当面の重い処罰を避け、その金の最終受恵者が李明博大統領だという点を浮き彫りにして救命の道まで開けておこうとしたわけだ。 チェ前委員長は24日には与党の‘アキレス腱’とも言える大統領選挙資金問題に触れたことに対する与党の非難に対して「私を保護しないと…」として虚しさを表現することもした。 最高検察庁中央捜査部の召還調査を控えている李明博政権最高実力者の切迫した危機感が鮮烈だ。 合わせて大統領府など与党に対する明らかな信号でもある。

 大統領府もチェ前委員長のこのような発言に対して当惑感に包まれているようだ。 チェ前委員長が大統領府に向かって‘私を保護しなければ何らか事を起こしうる’と脅迫したものと解釈することができるためだ。 ひとまず大統領府内部では彼の真意が報道過程で誤って伝えられたものと熱心に説明しようとする人々が多い。 大統領府核心関係者は「その方は現政権を作った方で、おとなで、まさかそのような話をされたとは思えない」として「そのような話をされたとしても感情が嵩じてそうしたのであって、本心ではないだろう」と話した。

 しかし大統領府内ではチェ前委員長が‘不法大統領選挙資金暴露’を武器に大統領府に自身には触れるなという強力な警告信号を送ったと見る見解もなくはない。 チェ前委員長は2007年大統領選挙当時イ・サンドク セヌリ党議員、チョン・シニル前セジュンナモ会長らと共に‘金脈元老3人衆’に属し、李大統領の大統領選挙資金の実体を逐一知っている人にあげられる。 彼が口を開くならば大統領府では耐えがたい状況に陥りかねない。

 大統領府は李明博大統領の‘メント’とまで呼ばれ、誰よりも近い関係であるチェ・シジュン前委員長があたかも大統領府を‘脅迫’するような態度を見せていることをいぶかしく考える雰囲気だ。 チェ前委員長が李大統領と大統領府にどうしてそのようなことが出来るのかとの寂寥感もにじみ出ている。 チェ前委員長は李大統領と同郷の浦項(ポハン)出身であり、実兄であるイ・サンドク議員の友人だ。 彼こそが李政権を作った実力者中の実力者であり、放送通信委員長を再任するなど強大な権限を振り回した。

 李政権で誰よりも多くを享受した彼が一日で大統領府を裏切るような発言をしたことに対して、政界では‘MB側近’グループの本質的限界を挙論したりもする。 理念や価値で一つになった‘同志的関係’ではなく、利益と利害関係で結合した‘同業者的関係’ということだ。 金大中前大統領と東橋洞(トンギョドン)系、金泳三前大統領と上道洞(サンドドン)系のように民主化運動をしながら同志として結ばれたのではなく、利権と権力の座を媒介に結ばれた仲であって、いつでも冷酷に背を向ける可能性がある関係だったとのことだ。

キム・テギュ、アン・チャンヒョン記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/529859.html 訳J.S