原文入力:2012/04/10 20:25(1992字)
4・11‘今後4年間の暮らし’選択の日
4・11国会議員総選挙の日だ。 今回の19代総選挙は去る4年間の国政運営に対する審判という回顧的性格だけでなく、年末に行われる大統領選挙の前哨戦という二重的な意味を持っている。 選挙結果により国政運営の方向と共に大統領選挙構図の大まかな輪郭もあらわれるものと見られる。
与野党は10日激しい選挙運動を終えて支持者に投票への参加を訴えた。 朴槿恵セヌリ党中央選挙対策委員長はソウル、汝矣島(ヨイド)の党事務所で開いた記者会見で 「大韓民国が混乱と分裂を選ぶのか、未来の希望を開くのかが国民の皆様の選択にかかっている」として「セヌリ党に巨大野党の危険な暴走を制御できる力をください」と話した。 ‘野党牽制論’だ。 反面、ハン・ミョンスク民主統合党代表はソウル、松坡(ソンパ)地域の応援遊説で「投票はご飯です。 良い人に投票すれば、庶民民生経済を生かすことができる人に投票すれば、皆さんの家庭においしい食卓がのぼる」として「皆が投票所に行って勝つ権力を作ってほしい。 (李明博政府を)審判してほしい」と話した。 ‘政権審判論’だ。
選挙終盤まで与野党候補が5%以内で競合する超薄氷地域が全国的に30~40ヶ所に達するほどに接線地区が多く、選挙結果を予測することは難しい。 特に選挙運動期間に溢れでた民間人不法査察とキム・ヨンミン候補の卑劣発言論難、水原(スウォン)女性性暴行・殺害事件などの変数がどのように作用するかにより競合地域の結果が変わるものと見られる。
優先的な関心は‘与小野大’現象が12年ぶりに再現されるか可否だ。 最も最近の与小野大は2000年4月に行われた16代総選挙の時であった。 当時与党である民主党は115席で共同与党だった自民連の17席を合わせても過半(総273席中137席)には5席足りなかった。 2004年の総選挙では弾劾逆風に力づけられて与党であるヨルリンウリ党が単独過半である152席を得たし、2008年総選挙では大統領選挙勝利の勢いに力づけられたハンナラ党が153席を得た。
セヌリ党はパク委員長が「巨大野党の暴走」と表現するほど今回の総選挙の結果、与小野大を既定事実化している。 しかし民主統合党側は終盤の保守層の大々的な結集現象を挙げて、ともすると第1党の座をセヌリ党が持っていく状況がくることもありうると憂慮している。
与小野大になれば全国的な総選挙候補単一化で政治連帯を成し遂げた野党圏は政局の主導権を握り、年末の大統領選挙での政権交替のための政治的基盤造成に拍車を加えるものと見られる。 特にその場合、統合進歩党が政局運営の実質的なキャスティングボートをつかみ、経済民主化と福祉拡大など進歩的な課題が政界の中心イシューになると予想される。 野党圏はまた、19代国会開院(6月)後、民間人不法査察と4大河川ごり押し、総合編成選定過程などに対する国政調査と聴聞会、特検実施などを貫徹する可能性が大きい。 李明博政府のレイムダック化も加速化せざるをえない。
反面、セヌリ党が140席内外で第1党になる場合、与党は朴槿恵非常対策委員長を中心に直ちに大統領選挙準備に直行するものと見られる。 チョン・モンジュン議員とキム・ムンス京畿道(キョンギド)知事などが出る機会が希薄になるというのが大まかな観測だ。 公認過程を通じて‘李明博党’を‘朴槿恵党’に変えた朴委員長の場合、120席内外の惨敗を記録しない限り、大統領候補としての位置づけは維持するものと見られる。 だが、130席程度で‘ファインプレー’しても、112席を占める首都圏で40席未満の成績にとどまる場合、朴委員長の大統領選挙競争力には疑問が提起される可能性が高い。
野党圏の大統領選挙構図は釜山でムン・ジェイン候補の当落により勝負が新たに組まれるものと見られる。 釜山で本人と沙下(サハ)乙のチョ・ギョンテ候補の他に2,3席をさらに得る場合、ムン候補は野党圏の有力大統領候補として翼が生えることになる。 ソン・ハクキュ前代表は自身の代理人を前面に出した京畿道、盆唐乙で勝つ場合、大統領選挙の競争力が再び浮上する可能性が高い。 アン・チョルス ソウル大融合科学技術大学院長は今回の総選挙で投票督励以外には事実上観望する姿を見せた。 しかし若年層に投票参加メッセージを強く送ったので、首都圏で野党が大きく勝てば間接的に彼の影響力を誇示する効果を上げることができる。
キム・ジョンチョル先任記者 phillkim@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/527686.html 訳J.S