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BH関心事=査察対象…‘直接報告’疑いさら深まる

原文入力:2012/03/30 23:05(1657字)

←李明博大統領が30日午前ソウル、鍾路区(チョンノグ)、清進洞(チョンジンドン)の微笑金融中央財団で開かれた‘庶民金融活性化方案’第118次非常経済対策会議に参加し席に座っている。キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

[土曜版カバーストーリー] MB政府 全方向 不法査察 核暴風

 ‘BH下命’が総理室に下った。下命どおりに全方向不法査察があった。 それでも下命した‘BH’の李明博大統領は沈黙している。「自分が大統領自身だと思って記述しなさい。」 総理室公職倫理支援官室の査察文書作成指針にはそのように記されている。 国民は‘BH’が‘MB’のことだと思うだろう。

李大統領 普段から仕事をするとき
システムより単独面談を好んだ
職責に関係がない仕事を任せたりすることも

 国務総理室が大規模に民間人不法査察を犯した事実が確認された中で、李明博大統領が査察内容を直接報告を受けたのかが最大争点に浮上した。 李大統領が今回の事件に直接かかわったとすれば、事件の性格は完全に変わる。

 事件の進行過程を見れば、イ大統領が全く知らずに民間人不法査察がなされたと見るには疑わしい情況が随所であらわれている。

 総理室公職倫理支援官室の査察内容には大統領府の主要関心事がそのまま反映されている。 支援官室は2009年放送会社の動向把握に注力し、前・現職警察総帥に対しては‘国政哲学の実現’という項目を通じて忠誠度を評価した。 李明博政府はろうそく集会の‘痛苦’を体験した後、報道機関掌握と警察の揺らぎない忠誠が切実に必要だった。 イ大統領が査察結果の一部でも報告を受けていたとすれば、これは不法査察がなされていることを知っていたという話になる。

 李大統領の業務スタイルも問題になる。李大統領は企業最高経営者(CEO)出身らしく公的システムよりは‘仕事さえよくやれば良い’という態度で大統領府組織を運営していたことが分かった。 李大統領は大統領府内で首席秘書官を通じずに直接秘書官の報告を受けるケースがなかったわけではないという。特に李大統領が重用する数名の秘書官は大統領と単独面談する場合も多かったという証言だ。 前大統領府関係者は「大統領がもっと職級の高い他の部署に移してやると言った時‘その部署へ行けばこれまでしてきた仕事を中断しなければならない’と言われると、大統領は‘職責と関係なく新しい席でその仕事を続ければ良い’と言ったことがある」と話した。

 大統領府の態度も疑いを増幅させている。 野党は大統領府が検察に徹底した捜査を指示しなければならないと要求しているが、大統領府は黙殺無返答だ。 検察の2010年1次捜査当時、大統領府民政首席であったクォン・ジェジン法務長官が今回の検察の再捜査に影響を及ぼしかねない地位にいるという点に対しても特別な措置がない。 すでに検察側では支援官室で大統領府民政首席室用報告書の他に‘直接報告’用報告書を別に作っていたという情況を把握したと伝えられている。

 結局、李大統領が今回の事件を避けることは難しく、どんな形態であれ立場表明が避けられないという指摘が出ている。 大統領が立ち上がって釈明をするまでは疑惑が解かれ得ないということだ。 しかし大統領府は未だそうする意向がないように見える。 大統領府は野党が大統領の‘下野’まで挙論したのに普段とは異なり公式的な対応を全くしていない。 大統領府高位関係者は「首席秘書官も時間をとりにくいのに、どうして一介の秘書官が大統領に報告できるか」として疑惑を否認して出た。 彼はまた「李大統領の謝罪計画はない」と話した。 アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/526117.html 訳J.S