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飲み物も飲めない所で‘キム・ユンオク晩餐’

原文入力:2012/03/28 18:11(1492字)

←李明博大統領夫人キム・ユンオク女史が26日午後ソウル、龍山区(ヨンサング)、国立中央博物館で‘2012ソウル核安保首脳会議'配偶者晩餐を主催し挨拶をしている。 写真 大統領府カメラマン団

歴史学者チョン・ウヨン氏、展示室晩餐に対して「きちがい沙汰」
ツイッターなどで「他に食事するところがないのか」批判殺到

"博物館は暗く重々しい所です。 光さえ遺物に悪影響を及ぼすためでしょう。 温度、湿度、臭いは言うまでもありません。 博物館展示室で国宝級文化財をならべて晩餐をすると言えば、それが誰であっても‘きちがい沙汰’と言わざるを得ません。"

 ソウル市文化財委員であり歴史学者であるチョン・ウヨン氏は28日ツイッターで李明博大統領の夫人キム・ユンオク氏が去る26日、核安保首脳会議に各国首脳配偶者のための晩餐会を国立中央博物館展示室で開催したことについて「きちがい沙汰」と叱責した。 チョン氏は続けて「国立博物館晩餐に参加したある‘後進国’首脳夫人が自国に戻って同じことをしようとするかも知れません」として「その国の博物館長が‘正常な人’ならば、このように答えるでしょう。‘いったいどの後進国に行ってあきれる経験をしたんですか?’」と詰問することもした。

 彼は言論に対しても「大多数の言論がこういう‘きちがい沙汰’を叱るどころか‘韓国の美にはまった外国首脳夫人’のような‘狂った’記事を書きまくりましたね」と皮肉った後、 「展示室で晩餐をした令夫人も、それを許容した博物館長も、それをほめたマスコミも、こんな‘国の品格’を持つ国はありません」と嘆いた。 国立中央博物館展示室は一般人には飲み物の搬入さえ禁止されている。

 ツイッターなどでも「他に食事するところがないのか...まああらゆる物事を経済論理だけで見る人々だが」「以前に国立博物館に行ってミスのためにカメラのフラッシュが光り、そこの職員の方にものすごく怒られたことが思い出されますね」等の批判意見があふれた。

 問題の晩餐は国立中央博物館‘企画展示室1’で去る26日午後6時30分から2時間にわたり行われた。 晩餐には各国首脳および国際機構代表の配偶者14人が参加し、晩餐会場の周囲には三韓~朝鮮時代の各種金装身具と青磁、粉青沙器、白磁、朝鮮木家具、牡丹図などが展示されていた。

 晩餐会場には西海岸(ソヘアン)ワタリガニのビスク スープと済州島(チェジュド)産の鯛をイタリア式ギョーザにした鯛のアニョロッティ、国内産韓牛ロースステーキなどが並んだ。中央博物館晩餐は2010年主要20ヶ国(G20)首脳会議の時に李明博大統領が最初に開いのに続き、今回が2回目だ。 当時にも文化財専門家たちの批判が提起されたが、それにも関わらず強行したわけだ。

 国立中央博物館は28日報道資料を出して「米国のメトロポリタン博物館、フランス ルーブル博物館、ニューヨークMoMAなど世界の主要博物館でも展示空間を活用して晩餐などを含む多様な行事が行われている」として「国立中央博物館が(行事場所として)選ばれたことは我が国の悠久な歴史と美しい文化を知らせることができる最適な場所と判断されたためだ」と説明した。

デジタルニュース部 digitalnews@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/525648.html 訳J.S