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4・11脱核旋風 吹く"古里1号 閉鎖" "三陟(サムチョク)新原発NO"

原文入力:2012/03/25 21:13(2291字)

←政府が原発候補地として発表した江原道(カンウォンド)、三陟市の住民たちと市民・環境団体活動家、宗教・政党人など1000人余りが去る19日、三陟市内で原子力発電所反対横断幕と黄色い風船を持って‘核のない世の中のための反核平和大行進’を行っている。 三陟原子力発電所誘致白紙化闘争委員会提供

与党候補らも "古里原子力発電所稼動延長反対" 叫ぶ
三陟候補 5人中4人 "誘致撤回" …住民投票要求も

韓国水力原子力(株)が古里原子力発電所1号機の電源が完全に切れていた事実を一月余りにわたり隠していた事実が遅れて明らかになり、原子力発電所が稼動中、又は原子力発電所が新しくできる予定の選挙区に出馬した4・11国会議員選挙候補者らが原発反対の声を高めている。 だが、一部候補らは票を意識して顔色を伺うことに汲々として厳しい視線を受けている。

■ 与党候補も反対の声

 古里原子力発電所1号炉の周辺10~20km地域にある釜山、海雲台(ヘウンデ)機張(キジャン)甲の現役国会議員ソ・ビョンス(60)セヌリ党候補は「古里原子力発電所1号炉は閉鎖しなければならない」と主張した。古里1号炉の安全が完ぺきでないことが明らかになったためだと語った。古里原子力発電所の影響圏にある蔚山(ウルサン)、蔚州郡(ウルチュグン)の現役国会議員カン・キルブ(69)セヌリ党候補も「古里1号炉は閉鎖を含め原点から再検討することが望ましい」として 「今停まっている古里1号を再稼働するにも基準を従来より厳格に適用しなければならない」と明らかにした。

 野党候補らはほとんど古里1号炉の閉鎖とともに今後は設計寿命が終わった原子力発電所の延長稼動に反対する意を明確にした。 キム・ドンジュ(57)統合進歩党候補(全南(チョンナム)、潭陽(タミャン)・咸平(ハムピョン)・霊光(ヨングァン)・長城(チャンソン))は 「電気を豊富に使うことも重要だが、事故が起これば(取り返す)方法がないということをさらに考慮しなければならない時点」とし「日本、福島原子力発電所事態の教訓を忘れないで寿命が終わった原子力発電所は撤去しなければならない」と話した。古里原子力発電所が選挙区にある無所属キム・ドンジュ(67・海雲台(ヘウンデ)機張乙)候補は「当選すれば私の故郷の沃土を守るために古里原子力発電所1号炉を無条件に閉鎖する先頭に立つ」と声を高めた。

■ 新原発候補地域も反対気流

 昨年12月、新原子力発電所候補地に選ばれた江原道、三陟市、近徳面(クンドンミョン)を抱える東海・三陟選挙区でも候補の多数が原子力発電所反対に傾いた。 立候補者5人の内、無所属キム・ヒョンスン(50)候補だけが原子力発電所誘致に賛成している。 イ・イジェ(53)セヌリ党候補は 「住民生活に密接な事案であるだけに住民投票を通じて決めなければならない」として原子力発電所誘致を推進した同じ党のキム・テス三陟市長を圧迫した。 パク・ウンチョン(55)統合進歩党候補は「東海・三陟市民の生命を脅かす原子力発電所誘致を撤回しなければならない」と宣言した。 現役国会議員であるチェ・ヨンヒ(67)候補は「原子力発電所誘致問題を一挙に解決するために住民投票で結論を出さなければならない」という立場だ。

 また別の原子力発電所候補地に選ばれた霊徳(ヨンドク)地域が含まれた慶北(キョンブク)英陽(ヨンヤン)・霊徳(ヨンドク)・烽化(ポンファ)・蔚珍(ウルチン)選挙区もこれまで地域開発の助けになるという主張に力づけられて原子力発電所賛成世論が優勢だったが、変化が感知されている。 現役国会議員であるカン・ソクホ(56)セヌリ党候補は "霊徳に原子力発電所4基の新規建設が100%確定したものではない」として一歩後退した。 チョン・イルスン(48)民主統合党候補とパク・ヘリョン(42)緑色党候補は「現在、蔚珍に6基が稼動中なのに霊徳に再び4基をつくるということは話にならない」として原子力発電所に積極的に反対した。

■ 顔色を伺う候補ら

 一部候補らは原子力発電所寿命延長に曖昧な態度を示している。 ハ・テギョン(43・釜山、海雲台機張乙)セヌリ党候補は「古里原子力発電所1号のシステムに問題があるのは事実だが、安全性に対する正確な調査結果を調べなければならない」として返事を留保した。 今年11月で30年の設計寿命が終わる月城原子力発電所1号炉を地方区に持つ現役国会議員チョン・スソン(66・慶北、慶州)セヌリ党候補は 「月城原子力発電所の寿命延長は専門家たちの意見と古里1号の状況を先に見なければならない」と明らかにした。 機張郡守を務めたチェ・ヒョンドル(62・釜山、海雲台機張乙)無所属候補は「安全点検結果を見て立場表明をする」と話した。

 ソ・トドク反核釜山市民対策委員会事務局長は「日本、福島原子力発電所事故と古里原子力発電所1号事故を契機に原子力発電所寿命延長問題が地方区住民たちの生命と直結した関心事に浮上し、原子力発電所に賛成する一部候補らが顔色を伺いながら賛否見解を明確にしないでいる」と批判した。

釜山/キム・グァンス記者、全国総合 kskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/525165.html 訳J.S