原文入力:2012/03/22 20:53(1448字)
56才以上も正規職化…政府指針書の‘一歩先’へ
←パク・ウォンスン ソウル市長が22日午前ソウル、中区(チュング)、西小門洞(ソソムンドン)のソウル市庁ブリーフィング室で非正規職2916人の内 1054人を5月1日から正規職(無期契約職)に切り替えるという内容の‘ソウル市非正規職の正規職転換計画’を発表している。 ニューシス
‘今後2年以上継続予想業務’へ対象拡大
号俸制を適用し賃金引き上げ効果も
派遣・請負職なども雇用改善 推進
ソウル市で昨年4月から福祉対象者管理業務を遂行しているチョン・ウンジュ(39・仮名)氏にとって来る春は喜ばしくなかった。 今月末には1年の契約期間が終わる期間制労働者であるためだ。 大学病院で13年間にわたり看護師として仕事をした彼女が育児のために辞めた後、4年ぶりに見つけた働き口はソウル市の非正規職だった。 来る5月からチョン氏は契約を毎年更新する負担のない事実上の正規職労働者となる。 彼女は 「再契約をしても将来はどうなるか分からないと思っていたが運が良かったようだ」として歓迎した。
ソウル市は22日 「市の本庁と傘下の投資・出資機関の非正規職労働者2916人(昨年11月末基準)の内、公園緑地・施設管理、市立病院物理治療、嘆願相談など常時・持続的な業務に従事している1054人(36.1%)を来る5月1日に正規職(無期契約職)に一括切り替える」と明らかにした。 以後、これらの業務には正規職だけを採用する方針だ。 パク・ウォンスン ソウル市長は「非正規職を雇用すれば費用を減らし雇用柔軟性を確保することに役に立つかも知れないが、来年も仕事ができるかも不明な職員が情熱を発揮することは難しい」として「正規職転換がより大きな経済的価値と効率性を持たらすだろう」と語った。
正規職転換対象者は政府が55才以下と定めたこととは異なり、公務員定年である59才まで拡大した。これに伴い、56~59才の労働者164人が今回正規職に変わる。非正規職の中には施設・樹木管理などの業務で永く仕事をしてきた高齢者が多い。
正規職に転換された人々には号俸制(1~33号俸)を導入し、勤務期間にともなう熟練度を賃金に反映し、賃金引き上げ効果を享受できるようにした。 これも政府の指針より一歩進んだ措置だ。現在、ソウル市の期間制労働者の平均賃金は年間1500万ウォン水準だ。号俸制が適用されれば1号俸初任1860万ウォンに年136万ウォンの福祉ポイント、年休補償費、退職金、時間外手当てなどが増えて2000万ウォン以上に上がる見通しだ。 今回、正規職転換から抜け落ちた非正規職にも今年から福祉ポイントと名節休暇費などを与え月11万~20万ウォンを多く得られるようにする方針だ。
正規職転換する業務の基準も政府は‘過去2年以上持続、今後2年以上続くと予想される業務’と定めているが、ソウル市は過去の期間は考慮せずに今後2年以上続くと予想される業務に要件を緩和した。
派遣、請負、民間委託のような‘間接雇用’非正規職に対しても委託研究を経て来る8月までに雇用改善法案を用意する方針だと市は明らかにした。 オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/524820.html 訳J.S