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昨年3月 水原(スウォン)三星(サムスン)電子前で何が?

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/523972.html

原文入力:2012/03/18 19:27(1350字)

公取委、昨年3月‘三星(サムスン)電子 調査妨害’4億ウォン 過怠金…何があったのか

保安要員に "時間を稼げ" 指示
事前シナリオどおりに行動
公取委 1年間の調査で明らかに
三星のロビーで小競合いが起きている間に事務室では書類廃棄

 2011年3月24日午後2時20分、三星電子水原事業場前で小競り合いが起きた。 "公正取引委員会から調査に来ました。" 公取委職員6人が身分を明らかにしたが、三星電子の保安職員は道を開けなかった。「時間を稼げ」という内部指示に従ったためだ。保安職員が13人に増えた。保安職員は「内部規定上、事前約束をしていない場合、担当者が出てきて始めて出入りを許可できる」と対抗した。 公取委職員は112申告まで行った。

 50分程経過した3時10分、公取委職員はかろうじてスマートフォン不公正行為を調査するため無線事業部に入った。 キム・某職員が一人で守っている事務室はすでにさっぱりと‘整理’された後だった。 小競合いが起きている間、パク・某専務(無線事業部支援チーム長)は‘PC 3台交替’を指示した。合わせて引き出しをまるごと引張って行き書類を廃棄した。

 公取委職員の電話を受けた無線事業部キム・某常務は「ソウル本社に出張中」と言った。キム常務は‘事前シナリオ’に従い水原事業場の某所に隠れていた。 公取委職員が撤収し、キム常務は隠しておいたコンピュータを取り出し、ファイル削除プログラムで該当資料を消した。以後、キム常務は副社長に電子メールでこのように報告した。 ‘木曜日午後、予告なしに水原急襲。進入過程で小競合い発生。その間に他の職員は3~4人を残して席を空ける。 私はソウルでミーティング中だと言い逃れて周辺にて進行状況把握。’キム常務は調査意図を把握した後に翌日調査に応じた。

 三星電子情報保護グループ(セキュリティーサービス業者指揮)のチョン・某グループ長は2日後の会議で保安職員を褒めた。‘エスワンとヒューマン(以上、外注業者)が対処をうまくやった。身分確認、無断侵入対応、情報保護通信対応、相互協力連結称賛。 情報保護グループ指示 忠実履行:保安要員 責任追及なし。’以後、三星電子はコンピュータを廃棄したイ・某職員の記録を消した虚偽の建物出入り記録資料を出した。

 公取委は1年余りの調査を経て、このような三星電子の調査妨害行為を内部報告文書、防犯カメラ、役員間電子メール等を通して明らかにし、18日史上最高額である4億ウォンの過怠金を賦課した。 2003年以後、三星グループの公取委調査妨害は5回目(三星電子は3回目)だ。三星が公権力を無力化する事例が相次いでいるということだ。

 公取委関係者は「捜索・押収令状がないと見るとこうしたことが起きる」と伝えた。三星電子関係者は「技術保安のために出入り制限を強化している」と話した。

キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

原文: 訳J.S