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古里原子力発電所 事故報告が遅れた訳はは…韓水原 "原子力発電所対策発表日だから…"

原文入力:2012/03/14 22:46(1672字)

キム・スグン市会議員の問い合わせに一歩遅れて調査作業に出る
幹部人事異動が重なって‘組織的隠蔽’論難も
地方自治体・市民団体 "古里1号機 閉鎖せよ"

 古里原子力発電所1号機の電源供給中断事故‘のろま報告’論難が起きているなかで、1ヶ月を超えて事故事実を知らなかったという韓国水力原子力(韓水原)の釈明を巡り粗末な報告体系と運営システムに対する批判が出ている。

 14日知識経済部と韓水原関係者たちの話を総合すれば、先月9日古里原子力発電所1号機の電源供給が12分にわたり中断された事故は韓水原内部報告体系ではなくキム・スグン釜山市議員(セヌリ党)が古里原子力発電所関係者に事故発生有無を問い合わせたことにより知らされたことが明らかになった。 韓水原はキム議員が去る8日、事故有無を問い合わせした後に翌日の9日にあたふたと事実確認に乗り出した。 キム・ジョンシン韓水原社長は14日、知識経済部で開かれた懇談会で「11日(日曜日)午後に内容の報告を受けて知識経済部と原子力安全委員会に内容を報告した」と話した。 去る6日に新しく赴任した古里原子力発電所本部長と古里第1発電所長も業務引継の時にはこのような事実報告を受けることができなかったことが明らかになった。

 (前任)古里原子力発電所本部長と発電所長が報告しなかったことに対してキム社長は「監査チームをすぐに投じて調査した結果、当時職員が事故発生で慌てたし、12分目に電源が再び入り報告のタイミングを逸したようだ」と話した。 キム社長は「職員が原子力発電所に対する批判世論、日本、福島1周年、核安保首脳会議開催などで負担を感じたために報告しなかったことが把握された」 として 「ちょうど当日昼に原子力発電所故障停止再発防止のために原子力発電所対策を発表したが、職員がこれにも負担を感じたようだ」と付け加えた。

←‘反原発’の波=全国環境運動連合会員たちが昨年7月9日、古里原子力発電所が見える釜山、機張郡(キジャングン)、月内(ウォルレ)港で‘STOP GORI’という字句が書かれた大型横断幕と黄色い傘、ボートを利用して、寿命を延ばした古里原子力発電所の閉鎖を要求している。 釜山/ニューシス

 キム社長は「自己恥辱感を感じる。調査の後、厳重問責する」として「責任を負わなければならないことがあれば(私も)責任を負う」と話した。 3月初め古里原子力発電所本部長と発電所長の人事交替がなされたことに対して提起される‘組織的隠蔽論難’に対しては 「古里原子力発電所納品不正以後、責任を問う人事措置であり、今回のことと関係ない」と説明した。

 これに対して周辺地方自治体と市民団体は「報告隠蔽疑惑を明確にして、古里原子力発電所1号機を直ちに閉鎖せよ」と口をそろえた。 古里原子力発電所の周辺地域である蔚山(ウルサン)、蔚州郡(ウルチュグン)議会は議員10人が古里原子力発電所本部を訪問し 「安全に信頼を与えられない古里原子力発電所1号機は直ちに閉鎖すべきだ」として事故隠蔽に対して批判した。 釜山機張郡も「国際原子力機構(IAEA),フランス、米国などの専門家集団を通じた国際的水準の安全点検がないならば11万機張郡民は‘古里原子力発電所1号機閉鎖’という重く大変な議論を始めざるをえない」として国際的安全点検を要求した。 核釜山市民対策委員会と脱核蔚山市民共同行動はこの日午後、釜山、機張郡、長安邑(チャンアンウプ)古里原子力発電所で記者会見を行い「福島核事故1周年を控えて韓水原と原子力委員会がこれを組織的に隠そうとしたという疑惑がある」と主張した。

イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/523573.html 訳J.S