原文入力:2012/03/13 22:51(1661字)
←パク・ヨンソン民主統合党‘MB政権不正および不法秘密資金真相調査特別委’委員長が13日午前、国会で民間人査察事件隠蔽に大統領府民政首席室が介入したという疑惑資料を掲げて見せ、チェ・ジョンソク前行政官とイ・ヨンホ前秘書官に対する即刻召還調査を促している。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr
民間人査察事件隠蔽に大統領府が介入したという具体的物証があふれ出ているにも関わらず、検察は依然として再捜査への着手を先送りしている。 検察内部ですら「なぜ再捜査がなされないでいるのかよく分からない」という反応と共に、李明博大統領と懇意にしているハン・サンデ検察総長が‘決断’を下せずにいるという分析も出てきている。
ハン・サンデ総長、録音収録など物証出てきても‘グズグズ’
検察内部でも "イ・ヨンホ捜査しても問題ないのに"
SLS イ・ククチョル会長暴露事件の時とも対照的
総理室公職倫理支援官室のハードディスク永久削除疑惑(証拠隠滅)で起訴されたチャン・ジンス前主務官が去る12日に公開した録音ファイルは、事件隠蔽にチェ・ジョンソク前大統領府行政官が深く介入したことを示す証拠だ。 チェ前行政官の肉声が録音されたファイルは、「民間人査察と証拠隠滅の上層部ラインが別々にいる」というチャン前主務官の主張を裏付ける強力な物証であるわけだ。 検察のある幹部は「この程度の物証があればチェ前行政官とイ・ヨンホ前秘書官まで捜査するには困難がなさそうだ」と評価した。
しかし検察は依然として再捜査の有無についてすっきりした答を出していない。 ソウル中央地検関係者は13日「以前の状況から変わっていない。 捜査記録の検討もしていない」 と話した。チャン前主務官がインタビューを通じて証拠隠滅指示者がチェ前行政官であることを明らかにした一週間前 「そのインタビューが捜査の端緒になりうるか検討中」と言っていた態度から変わりがないという話だ。
検察のこのような消極的態度は言論インタビューに触発されたSLSグループ関連捜査とも対比される。 検察は昨年9月22日、イ・ククチョル会長が‘シン・ジェミン、パク・ヨンジュン前次官に金品および饗応を提供した’と暴露するなり翌日の23日にイ会長を参考人資格で呼び主張を裏付けるに足る根拠資料があるかを問い質した。 しかし民間人査察の件に対して検察はチャン前主務官の‘暴露’があって一週間が過ぎても民主統合党の告発を待っているだけだ。その間にチャン前主務官はチェ前行政官との対話を録音したファイルを公開し、疑惑は雪だるまのように大きくなっている状態だ。 この日もチェ・キョイル ソウル中央地検長がハン・サンデ検察総長を訪ね週次定例報告を行ったが、再捜査着手について意味ある議論はなされなかったことが分かった。
検察首脳部がこのようにためらっているために、検察内部ですら‘政治的解釈’が出てきている。 李明博大統領と長期にわたる親密な縁を持っているハン・サンデ総長が、再捜査にともなう波紋を憂慮して素早い動きをできずににいるという分析がそれだ。 イ大統領は高麗大出身であるハン総長に同窓会で会い注目したし、かなり以前から検察総長予定者として目をつけていたというのが定説だ。そのためにハン総長は内定段階から‘検察捜査の中立性’問題が提起された経緯がある。
検察のある幹部は 「政治的に敏感にならざるをえない今回の再捜査は総長の決断があってこそ着手可能な事案」とし「ハン総長がBH(大統領府)に向けられる捜査に速やかに乗り出すことは容易でないだろう」と見通した。
キム・テギュ記者 dokbul@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/523314.html 訳J.S