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高麗大生‘彼らだけのための闘争’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/523322.html

原文入力:2012/03/13 20:25(1524字)

代表会議要求案から時間講師・清掃労働者問題を除外
"学生負担加重" 等が理由… "弱者にそっぽ" 批判 大字報

高麗大学生代表らが今年一年、学校と財団を相手に要求する‘教育闘争案’から‘時間講師と清掃労働者の闘争を支持する’という項目を表決の末に削除した。 これに対して生存権闘争を行っている無力な校内構成員の境遇に目をとじたまま学生たちの利害関係だけを過度に考慮したという批判の声が高まっている。

 高麗大学生たちの最高議決機構である全体学生代表者会議(全学大会)は去る11日、総学生会など学内団体が提出した教育闘争実践団要求案を審議・議決する過程で、‘時間講師と清掃労働者労組の闘争を支持する’という項目を削除し学生たちの教育権と直接関連した8大要求案だけを通過させた。

 当初要求案には△財団不正糾弾△授業料追加引き下げ△英語講義義務化廃止などと共に、先月15日から本館前で△講義料引き上げ△契約期間延長△休み中の講義料支給などを要求してテント座り込みを行っている時間講師労組と生活賃金の保障を要求する清掃労働者労組の闘争を支持する内容が含まれていた。

 総学生会が公開した全学大会速記録を見れば、生命科学大学学生会長は「時間講師の闘争を支持することは学生たちの教育権と密接な関連がない。契約期間が増えれば(講師が)怠惰になり講義の質が落ちざるをえないと考える」と話した。

 別の一部代議員も「講義料が上がれば学生たちの負担が増える」 「米国でも休み中には講義料を払っていない」などの理由を挙げて時間講師労組に対する支持を教育闘争要求事項に入れることに反対した。

 結局、工科大学学生会長が関連内容を教育闘争要求案から除外しようという修正提案を出し、表決の末に会議に参加した57人中31人がこの案に賛成して時間講師労組と清掃労働者労組の闘争に対する支持項目が要求案から脱落した。

 賛成票を投じたある単科大学生会長は13日<ハンギョレ>との通話で「時間講師の闘争に100%同意できない学生たちもいるので、これを教育闘争要求案に含むことは不適切と考えた」と話した。

 全学大会決定内容が知らされるや、キャンパスの各所にこれを批判する大字報数十枚が張り出された。

 自身を‘ジン’と明らかにした学生は大字報で「学内非正規職の賃金が上がれば授業料も上がるという論理こそが、この社会で無力な人々どうしを戦わせる論理」として「清掃労働者・時間講師・学生たちの権利が連結されているということを明らかできないならば、学生たちの教育権が侵害される真の原因に対して問題提起できないだろう」と主張した。

 清掃労働者コンピュータ教室の教師を引き受けているある学生も「(学生と非正規職の)権利が相反すると主張する学生たちが言う教育権は、授業という製品を安く買えるようにしてほしいという権利のことなのか」として「教育権が価格を駆け引きする類の権利ではなく、人に向けられた権利となるように願う」と話した。

 イ・ミョンア(23・哲学科4)文科大学学生会長は「時間講師労組の要求事項の中で専任教員拡充を通じた受講人員縮小などは学生たちの教育権と密接な関連がある」として「教育権のために学生と学校構成員が共に戦い抜こうということなのに、学生たちが声を出せないという点が非常に残念だ」と話した。

パク・テウ記者 ehot@hani.co.kr

原文: 訳J.S