原文入力:2012.03.04 22:39(857字)
一ヶ月ぶりに公開席上に姿
総選挙を控え‘迂迴的政治動向’視線
アン・チョルス ソウル大学融合科学技術大学院長が4日、中国政府の脱北者強制送還に抗議し送還中断を要求するろうそく集会に参加した。総選挙を控え‘迂迴的政治活動’に出たのではないかという解釈も出ている。
アン院長はこの日夕方、ソウル孝子洞にある中国大使館の前で開かれた集会に参加し‘脱北女性第1号博士’であるイ・エラン北朝鮮伝統料理文化研究院長などを訪ね、慰労した。アン院長は“非常に大変だろうが、少しでも慰労になればと思い訪問した”とし、“以前から大いなる関心を持っていたが、手紙を受け取り、読んでみて心が痛んだ”と話した。
11日間断食中のイ院長は去る2日、アン院長に電子メールで“先に脱北して自由を満喫し民主主義の恩恵を享受した人間として、何もせずに黙っていることはできないと思い、強制送還中断と脱北者の難民地位認定のために9日間断食している”とし、“北朝鮮住民の生命を生かすために集会現場を訪問してほしい”と訴えた。
アン院長はこの日、イ院長に会った席で“人権と社会的弱者保護は理念と体制を超えた価値がある”とし、“ここに居る他の方々も同じ考えだろう”と話した。これに対しイ院長は“アン院長が脱北者に多くの関心を持ってくれたらと思う”とし、“若い世代の関心が高くなればこの国が変化し、そして中国も変わるだろう”と答えた。アン院長は6分程度対話する間、涙を流すイ院長の両手をしっかりと握っていた。
アン院長がソウル大学の卒業式や講義など、学校行事を除いて公開席上に姿を見せたのは先月6日アン・チョルス財団発表記者会見後初めてだ。彼がこの日北脱出者集会に参加したのと関連し、総選挙を控え政治的メッセージを送ったのではないかという解釈もある。
アン院長はこの日イ院長に会った後、“記者たちが居ない時間だということで来たので失礼します”とし、政治参加の有無、および社会的弱者保護方案などに対する記者たちの質問には返事をせずに車両に搭乗した。
キム・ウェヒョン記者
原文:https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/521938.html 訳A.M