原文入力:2012.03.01 22:42(1052字)
中国丹東で製造
Kリーグ開幕戦で販売
韓国の資本と技術、北朝鮮の労働力によって中国丹東で生産されている、別名‘南北協力手作りサッカーシューズ’が来る11日、仁川でデビューする。
仁川市は来る11日、仁川サッカー専用競技場開場を記念した開幕競技で、競技場入口に別途のブースを用意し中国丹東で生産中の南北協力手作りサッカーシューズを展示・販売する予定だと1日明らかにした。サッカーシューズ1000足を販売する予定であり、高級型は13万ウォン前後、普及型は6~7万ウォン前後で一般的な市場価格の半分程度だ。
南北協力サッカーシューズには最高級の革が使われているが、北朝鮮労働者雇用を通した人件費節減とロイヤリティーを支給しなくてもよいことにより、一般的な手製サッカーシューズよりはるかに安い価格で供給できるというのが仁川市側の説明だ。
シン・ドンホ仁川市南北交流特別補佐官は“仁川市民球団である仁川ユナイテッド所属プロサッカー選手たちを通じて品質テストをした結果、有名ブランドサッカーシューズより軽くて良いという評価を受けるなど、品質が優秀だ”とし、“国内で初めて顔見せするサッカーシューズを作るため、北から派遣された労働者が夜遅くまで仕事をしている”と伝えた。
市関係者は“ユナイテッド幼少年チームを通じて漣川郡が100足を注文するなど、注文の問い合わせも相次いでいる”として“当日は、現場販売とともに注文販売もする予定だ”と話した。
年間3万足を製造し5千足は韓国で、残りを中国のデパートで販売、北朝鮮に送る計画だったが、統一部からサッカーシューズの北朝鮮への搬入を自制しろという命令があり、当分は国内販売に注力する計画だ。
昨年11月に竣工した中国丹東の手作りサッカーシューズ工場では、韓国から派遣した手作りサッカーシューズ職人であるキム・ポンハク氏(51歳)の技術指導の下、北朝鮮派遣労働者25人(料理人および管理人含む)が手作りサッカーシューズを作っている。
シン特別補佐官は“スポーツ用品生産施設が皆無である北朝鮮は年間10万足のサッカーシューズが必要な実情であり、技術移転と追加で工場設置を要求するほど積極的”としながら“南北関係が活性化すれば丹東工場を平壌に移す計画だ”と話した。
仁川市は南北間の信頼を築くための新しいモデルとして南北協力サッカーシューズ事業を始めた。市はこの事業を通じて南北間信頼が築かれれば、2014年仁川アジア競技大会の南北分散開催、または合同チーム構成、開・閉幕式同時開催にも役に立つと期待している。
キム・ヨンファン記者 ywkim@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/area/521673.html 訳A.M