原文入力:2012/02/29 23:26(1346字)
←延世(ヨンセ)大・梨花(イファ)女子大・慶煕(キョンヒ)大・弘益(ホンイク)大など6ヶ大学の清掃労働者が29日午後、ソウル、西大門区(ソデムング)、新村洞(シンチョンドン)の延世大学校本館前で集団交渉が決裂した後‘生活賃金争取・集団交渉闘争’のための決議大会を開いている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr
交渉 数回決裂…労働委に調停申請
非現実的 '窓口単一化’のためにストライキもできず
大学で清掃・警備・施設管理業務を受け持っている13ヶの外注業者と集団で交渉している清掃労働者が、複数労組の交渉窓口単一化規定のせいで労働権が侵害されているとし反発している。
29日公共輸送労組ソウル京仁(キョンイン)公共サービス支部(ソ京支部)と外注業者の話を総合すれば、慶煕大・高麗(コリョ)大・高麗大病院・延世大・梨花女子大・弘益大の清掃労働者は13ヶ外注業者と昨年11月から今月まで10回の集団交渉を行ったが、賃金に対する立場の違いが狭まらず交渉が決裂した。 労組は我が国の労働者定額賃金平均の50%にあたる時間当り5410ウォンを要求したが、高麗大と慶煕大の外注企業等は時間当り5000ウォン、梨花女子大・延世大・高麗大病院は4910ウォン、弘益大は4700ウォンを固守した。
労組はこれ以上は対話が難しいと見て争議行為に入るためにソウル地方労働委員会に調停申請を出したが、昨年7月に施行された複数労組制度にともなう交渉窓口単一化規定のために清掃労働者が堪え難い状況に置かれた。労働委員会は交渉窓口単一化手続きを踏まなければならないという立場である反面、清掃労働者は現実的に不可能だと対抗している。 一般的に外注業者は全国各地の事業場で仕事を請け負っており、事業場に労組の有無を把握することすら難しい状況だ。 例えば規模の大きいK外注業者は地方自治体や病院など全国80ヶの事業場で仕事をしており、計5個の労組がある。これら5ケの労組は労働条件と事業場が異なり交渉を一緒にはしにくい。 ソ京支部関係者は「外注業者の特性があるにも関わらず政府は無条件に交渉窓口単一化手続きを踏まなければならないと言っており、このような法がどこにあるか」と話した。
交渉窓口単一化手続きを踏まなければ労働委員会から行政指導決定を下される可能性が高く、その状況で労組がストライキに入れば不法となる。 労組は不法に対する負担感のためにストライキに入ることが容易でなく、交渉力も弱まらざるを得ない。ソ京支部関係者は「交渉窓口単一化制度のために労働条件が劣悪な間接雇用(外注・派遣・請負)労働者が大きな被害を受けている」と批判した。
彼らはこの日ソウル、西大門区の延世大に集まり決議大会を開き「清掃労働者が最低限の生活をするためには時間当り5410ウォンはどうしても必要だ」として「労働委員会は最低賃金労働者の労働権を奪い取るな」と要求した。
キム・ソヨン記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/521463.html 訳J.S