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[単独] 警察庁 アングリーバード選定にアニメ業界‘アングリー’

原文入力:2012/02/29 18:59(1614字)

←去る21日、アングリーバード協約式。チョ・ヒョノ庁長(左)とロビオエンターテインメント ヘンリー副社長(右)。警察庁提供

外国ゲーム業者のキャラクターが学校暴力根絶予防広報用に選ばれ
「国内人気キャラクターを差し置いてあえて…"  4団体 "委嘱を撤回せよ"

 最近、警察庁が外国製ゲーム‘アングリーバード’を学校暴力根絶予防広報キャラクターに選定したことについて、国内アニメーション界が反発した。 警察庁が国内のアニメーション人気キャラクターを差し置いてあえて外国ゲーム キャラクターを選んだことが理解できないという主張だ。

 韓国映画アニメーション監督・プロデューサー(PD)協会準備委員会、韓国独立アニメーション協会、私たちの漫画連帯、韓国アニメーション学会など4大団体は29日声明書を出し「アングリーバード委嘱を撤回し、警察庁はアニメーション・ゲーム団体との議論を通じて合理的で適切なキャラクターを選定せよ」と要求した。

 これら団体は 「韓国はゲーム・アニメーションなどで多様で優れたキャラクターを保有しているにも関わらず、公共機関である警察庁が外国製キャラクターを利用するのは国民感情上、反感を招く恐れがある」と批判した。これら団体はまた「アングリーバードは自身の卵を盗み出した豚に強く腹を立てて(パチンコに自分のからだを直接のせて)豚に体当たりして報復するキャラクター」として「アングリーバード キャラクターの世界観は暴力根絶にも適していない」と指摘した。

 警察庁は去る21日、世界的に人気が高いスマートフォン ゲーム‘アングリーバード’を作ったフィンランドの業者‘ロビオエンターテインメント’とキャラクター活用に関する協約式を開いた。当時、警察庁は学校暴力予防にキャラクターを積極的に活用する予定だと広報した。

 <広場を出ためんどり>の演出者であるオ・ソンユン監督(韓国アニメーション監督・プロデューサー協会準備委員会共同委員長)は「‘ポロロ’、ロボッカ‘ポリー’、学校でのエピソードを扱って現在ケーブル放送で視聴率最上位の‘アンニョン チャドゥ’等、人気国内キャラクターも多い」として「政府がアニメーション・キャラクターなどの振興策を幾度も口にしておきながら、学校暴力防止という公益活動に外国ゲーム キャラクターを選定するとは理解し難い」と話した。 オ監督は「政府が国内ゲームは学校暴力の温床のように感じ、各種規制をしながら、外国ゲームを学校暴力防止キャラクターとして利用したのは二重的態度」として「撤回しなければ警察庁前で1人示威もする予定」と明らかにした。

 これに対して警察庁は、アングリーバードを多様に活用するとした当初広報内容とは異なり、「キャラクターを利用した街頭広報、ステッカー広報などをする計画はない」と29日明らかにした。 警察庁は 「ゲーム画面に学校暴力申告電話番号‘117’を知らせるバナー広告程度だけを考えている」として「今後アニメーション関係者たちに会い国内作品キャラクターを広報大使として委嘱する方案を議論する予定」と話した。

 だが、学生やネチズンの間では117番号広報も重要だが、117申告センターの人員拡充と政府の根源的な暴力防止対策が先行しなければならないという声も多い。最近放送など言論を通じて、117申告センター相談電話の不通が多いとか、電話に応対する勤務者が6人しかいないとの事実が知らされ、ネチズンの非難が起きもした。

ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/521311.html 訳J.S