原文入力:2012/02/28 22:25(1927字)
←<文化放送>(MBC)チョン・ヨンハ労組委員長(マイクを持った人)を先頭に労組員が27日午前ソウル、汝矣島(ヨイド)文化放送社屋でキム・ジェチョル社長の法人カード使用内容公開を要求する記者会見をしている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
一ヶ月間に573人→703人へ
職員の半数近くが参加
最古参ら参加が相次ぎ
ドラマ ディレクターも "支持"
<文化放送>(MBC)労組がキム・ジェチョル社長退陣と公正報道を掲げてストライキに立ち上がり、29日には一ヶ月目を迎える。 労組はキム社長が退陣するまでストライキを続けるという態度だ。使用側はキム社長に辞退意思がないということを明確にしており、今後先鋭な事態変化がない限りストライキが4月の総選挙まで続く展望だ。
ストライキ参加人員は離脱者がいなく逆に広がる傾向だ。労組は「先月30日ストライキ開始当時に573人だった人員が27日基準で130人がさらに参加し703人に増えた」と集計した。1000人余りの労組員中70%ほどが放送製作現場を離れたわけだ。 文化放送全体の役職員は1600人余りだ。
使用側は去る27日を期限として業務復帰命令を下したが、むしろ幹部級非労組員のストライキ加担が増加している。 カメラ部門の職務部長2人など6人がこの日から加勢し、先立って週末<ニュースデスク>チェ・イルグ アンカーと取材部長3人など幹部10人がストライキ隊列に合流した経緯がある。
ラジオ部門でも非労組員の最古参ディレクター3人が27日、自身が引き受けたプログラム以外の代替勤務を拒否し、彼らの他に非労組員ディレクター10人余りも来月5日から代替勤務をしないと宣言した。ラジオ放送も来週から支障が予想される。
ストライキが最も目立つ部分はニュースだ。238人が作ってきたニュースを、現在は20人余りが関わっている。ストライキ以後、6ヶのプログラム中、3ヶが廃止され、メインニュースである<ニュースデスク>も週末10分、平日20分程だけが放送されている。事実上、報道機能とイシュー設定機能が消えたわけだ。使用側は来月から契約職新規代替人材を投じる方針だ。
労組員ディレクター全員がストライキに参加した芸能側は、看板格である<無限挑戦>と<遊びにきて> <私たち結婚しました>などが再編集スペシャルに代替されている。 時事教養局で作る<PD手帳> <不満ゼロ> <その日> <MBCスペシャル>などは全て欠放となっている。ドラマ ディレクター50人も27日ストライキ支持声明を出した。
使用側は強硬対応方針を繰り返している。 去る24日ストライキ25日ぶりに会社に出勤したキム社長は、拡大幹部会議で業務復帰命令と強硬対応方針を明らかにした。 27日にはチョン・ヨンハ労組委員長など労組執行部16人を業務妨害容疑で検察に告発した。29日に開かれる人事委では製作拒否を率いたパク・ソンホ記者会長とヤン・ドンアム カメラ記者会長に対する懲戒がなされるものと予想される。
チョン・ヨンハ労組委員長は 「キム社長が退陣しない限り製作に復帰しない」と釘を刺した。 <まともなニュースデスク>と<パワーアップPD手帳>をインターネット放送に上げ、来月6日にはストライキに入る<韓国放送>(KBS)労組側と共同選挙企画団を設け長期戦の体制を整えた。
これに対してイ・ジンスク文化放送広報局長は「正式に選任された社長に出て行けというのは道理に合わない」として、キム社長に自主辞退の意がないことを明らかにした。文化放送の大株主である放送文化振興会与党理事であるキム・グァンドン理事も「現在の文化放送が公正だと見る」として辞退不可に力を加えた。
文化放送内外では歴代最長期ストライキの展望も出ている。1992年チェ・チャンボン社長退陣要求ストライキが52日でこれまでの最長記録だ。分岐点は総選挙になるだろうという観測も出ている。 チェ・ヨンムク聖公会(ソンゴンフェ)大教授は「労組がキム社長関連疑惑を弾けさせており退陣の正当性がさらに力を得るだろう」としつつ「総選挙後の国会で野党が優位になれば、現政権の言論掌握聴聞会や放文振構成問題、放送通信委員会責任問題が提起され新しい局面をむかえられる」と語った。
クォン・クィスン記者 gskwon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/521253.html 訳J.S