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中高生 "ノースフェイス もう好きじゃない"

原文入力:2012/02/15 19:10(1471字)

流行が過ぎた…一真が怖い…個性的に見せたい
今はクラスで5~6人だけ…専門家 "個性・主体性が強まった"

 中・高校生の間で‘第2の制服’と呼ばれるノースフェイス ジャンパーが学生たちから敬遠され始めた。

 学生たちはこの間学校で自身の‘階級’を上げるために、あるいはいじめにあうかという心配のためにノースフェイスを着てきた。 だが、今は‘恥ずかしい’、‘流行が過ぎた’、‘個性的に見せたい’、‘一真が恐くて’等の多様な理由でノースフェイスを着ない生徒たちが増えている。

 生徒たちが両親を無理強いして買って着るノースフェイスが両親の腰を曲げさせているという意味で‘背筋ブレーカー’と呼ばれるようになり、生徒たちの間に‘恥ずかしい’という反応が増えている。 昨年末はクラスの半分ほどがノースフェイスを着ていた学級でも、この頃は5~6人程度だけが着てくる場合もある。

 ソウルのある中学校に通うファン・某(16)君は「38万ウォンも払ってノースフェイス ジャンパーを買ったが、なんか恥ずかしいので学校に着ていかない」と話した。 その間クラスの友達がノースフェイスを着ると、一緒に買って着たが、もう流行が過ぎて着ない生徒も増えた。 チョ・某(17)さんは「同じクラスの生徒たちの大部分が、事実上ユニフォームとして着て通ったが、今は流行が過ぎたようだ」と話した。

 皆が同じノースフェイスばかり着た結果、人そのものも同じように個性がなく見えて、ノースフェイスでない他のブランド服を着る学生たちも出てきた。彼らの中には30万~60万ウォンのノースフェイス ジャンパーを衣装だんすにしまい、同等価格帯の別のブランドのジャンパーを買って着る生徒もいる。 高等学校1年のキム・某(17)さんは「1クラスに30人の生徒全部がノースフェイスを着ていたが、あまりにノースフェイスばかり着たので全く同じに見えるとして、この頃は普通のジャンパーを着て通う学生たちが増えた」と話した。

 また別の生徒たちは学校暴力を日常的に行う一真の標的になるかと恐ろしかったり、ノースフェイスが一真の‘象徴’として認識されたりもして、着ることをはばかる雰囲気だ。 3月に高校3年になるパク・某(18)君は「同じ学校の友人が一真にノースペース ジャンパーを奪われた以後、他のブランドのジャンバーを着て来る学生たちがどんどん増えた」として「一真が横行する雰囲気ではノースフェイスを着ることがはばかられる」と話した。

 専門家たちはノースフェイス流行に巻きこまれた青少年の個人意識が、本来の席を捉えて行く過程で‘脱ノースフェイス現象’が起きていると説明した。イ・スンヒョン ソウル大教授(消費者児童学部)は 「青少年が同じ服を着るのは、同じ年頃の集団内部で形成される同調現象であり、集団の中に入りたい欲求の表示」として「脱ノースフェイス現象は実際にやってみたら‘意味がない’ことを知って、自分の主体性と固有性の欲求が生じる過程からもたらされること」と説明した。

 ファッション衣類業界関係者たちは「青少年の脱ノースフェイス ムードは他のブランド選択権が増えることで望ましい現象」と話した。

イ・チュンシン記者 cslee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/519196.html 訳J.S