原文入力:2012/02/13 22:58(2549字)
←双龍(サンヨン)自動車整理解雇1000日を4日後に控えた去る11日夕、京畿道(キョンギド)、平沢市(ピョンテクシ)、七槐洞(チルゲドン)の双龍自動車正門前で開かれた‘整理解雇撤廃と原状回復のための民主労総決議大会’で参席者が‘希望を作る1泊2日行事’の一つとして汽車ゴッコをしている。 平沢/イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr
整理解雇撤回闘争1000日
自動車 生産・販売台数
構造調整以前の水準なのに
解雇者再雇用 一日延ばし
労働強度 10年来‘最悪’
労組 "合意の精神を守れ"
2009年6月、大規模構造調整を実施した双龍自動車の経営実績が少しずつ良くなっているだけに、無給休職者と整理解雇者たちを会社に復帰させなければならないという指摘が出ている。
全国金属労働組合と‘非正規職のない世の中ネットワーク’は双龍車整理解雇闘争1000日(2月15日)を控えた13日午後、国会図書館講堂で‘双龍車整理解雇撤回要求’討論会を開いた。この日の討論会で産業労働政策研究所イ・ジョンタク専任研究員は「双龍車の生産・販売規模が年間10万台を超え、今年は12万3000台の販売と約3兆ウォンの売上達成を目標にしている」として「ある程度経営計画を樹立できる状況になった以上、双龍車労働者の現場復帰と再雇用問題を議論しなければならない」と明らかにした。
イ研究員がこの日公開した韓国自動車工業協会資料によれば、2009年3万台に墜落した双龍車の自動車生産・販売台数が2010年には8万台を超え、昨年には11万台を突破した。これは双龍車がよく売れた2002年(16万台)よりは少ないが構造調整をする前である2006年(11万台)と同等の数値だ。2010年には80億ウォンの黒字も出した。
労働者の労働強度を低くし働き口を作らなければならないという主張も出てきた。 労働強度を推定するために双龍車の1人当り自動車生産台数を見れば、2004年16.85台から構造調整時点である2009年には7.29台まで下がったが、昨年は23.6台まで急増し最近10年間での最高値を記録した。自動車生産台数がすでに構造調整以前の水準に近づいているのに労働者が大幅に減ったためだ。人材不足の情況は労働時間からも伺える。昨年9~10月、雇用労働部が双龍車に対して労働時間実態調査を行った結果、平沢工場(組立3チーム)と昌原工場(エンジン)で法的限度である週当り12時間を超す15時間の延長労働を行った事実が明らかになった。
イ研究員は「政府と関連地方自治体は、休職者・解雇者復帰のための確実なメッセージを企業と経営陣に伝達しなければならない」と主張した。討論会に参加した金属労組双龍車支部チェ・ギミン政策室長も「労働者の死を防ぐためには復職が最も緊急な課題」として「全面的な復職が困難ならば復職日程程度でも確定しなければならない」と語った。 また、チェ室長は会社が‘8・6合意’の精神を守らなければなければならないと強調した。 双龍車労使は2009年8月6日‘461人の無給休職者は1年後の生産量により循環勤務ができるようにする’と合意した経緯がある。
この合意を巡り労使双方は交錯した解釈を出している。労組は1年が過ぎた以上、順次復職させなければならないと主張するが、会社側は2交代が可能な物量が確保されてこそ復職させることができるという立場だ。また、使用側はまだ経営状態が困難だと主張している。会社関係者は「2010年に黒字を出したが、昨年は1000億ウォン程の赤字が出たと推定される」として「原材料価格が上がり投資するところは多く、自動車価格をむやみに上げることもできないため自動車販売が増えたと言っても簡単に黒字を出すことはできない状況」と話した。この関係者は「(無給休職者の復帰が可能な) 2交代に進むには1年に少なくとも16万台は生産しなければならない」と付け加えた。
キム・ソヨン記者dandy@hani.co.kr
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自殺率、一般人の3.7倍…解雇者ら‘崖っぷち’
解職者・家族など20人 亡くなり
希望のテント・希望の歩みなど
社会的連帯がまだしもの慰め
去る2009年6月、2600人余りの双龍車労働者は構造調整に遭い、街頭に放り出された。整理解雇対象者2646人中の2026人は希望退職し、77日間の工場占拠籠城を通じて461人は無給休職、159人は整理解雇された。
社会福祉が脆弱な我が国では解雇された瞬間、人生の崖っぷちに立たされることになる。 失業給付は小遣い水準であるのに加え再就職が難しく、双龍車解雇者たちは家族崩壊などの経済的・精神的苦痛を訴えた。去る1000日間、双龍車労働者と家族など計20人が死亡したという事実から、彼らの苦痛がどれほど大きかったのかを察することができる。11人が自ら命を絶ち、9人は心筋梗塞などが原因だった。 昨年6月に行われた‘双龍車労働者に対する精神健康実態調査’によれば、彼らの自殺率と心筋梗塞死亡率は一般人よりそれぞれ3.7倍、18.3倍も高かった。死がこれにとどまらないという不安が双龍車解雇者たちを一層疲れさせている。
希望のテント、希望の歩みなどの社会的連帯は双龍車解雇者たちの唯一の慰めになっている。‘非正規職・整理解雇のない世の中に向けた希望の歩み’と金属労組組合員3000人余りは去る11日、京畿道、平沢にある双龍車前で集会を開き、整理解雇の撤回を要求した。金属労組双龍車支部関係者は「希望のバスが韓進重工業の整理解雇を防いだように、社会的連帯だけが双龍車整理解雇問題を解決できるという信念を持っている」と話した。
キム・ソヨン記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/518881.html 訳J.S