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ソウル市長 "龍山惨事 拘束者 赦免" 公式建議

原文入力:2012/02/07 21:01(1493字)

←服役中の龍山惨事撤去民8人を特別赦免することを大統領に建議したパク・ウォンスン ソウル市長(右側)が7日午前ソウル、中区(チュング)、芸場洞(イェジャンドン)の‘文学の家ソウル’で開かれた‘都市農業活性化政策ワークショップ’で参席者の発表を聞きメモしている。 ニューシス

曹渓宗 総務院長の請願に続き、
パク・ウォンスン "彼らは社会的弱者"
大統領府実務陣の一部 赦免意見も
家族たち "一日も早く釈放されることを"

パク・ウォンスン ソウル市長が李明博大統領に3年前の龍山惨事と関連して服役中の撤去民8人全員を特別赦免することを公式建議した。

 これに先立ち去る2日、曹渓宗総務院長チャスン僧侶も特別赦免請願書を李大統領に出した。 政府は正月を控えた先月12日、生計型民生事犯などを特別赦免したが、龍山惨事拘束者は赦免対象に含めなかった。

 ソウル市は「パク市長が龍山4区域撤去現場火災事故で拘束された8人全員の赦免を要請する建議書を李大統領に伝達した」ことを7日明らかにした。 2009年1月20日ソウル、龍山区、漢江路(ハンガンノ)2街の再開発撤去現場で鎮圧警察と座り込み撤去民が衝突し、撤去民5人と警察官1人が亡くなり、当時座り込みに参加したイ・チュンヨン前龍山撤去民対策委員長など撤去民8人は特殊公務妨害致死容疑で懲役4~5年の刑を宣告され服役中だ。

 パク市長は建議書で「8人の撤去民は法律違反者である前に都市再開発過程で生計根拠地を失い冬季強制撤去の暴力の前でくやしさを訴えることもできず絶望した社会的弱者」だとして「龍山事故で毎日苦痛の中で生きている彼らに事故のすべての責任を問うことは非常に不憫だ」と明らかにした。 彼は先月18日、龍山惨事3周年をむかえて開かれたブックコンサート‘どこにも行けない人々’に参加して「龍山惨事と関連して監獄にいる方々は政府に建議して一日も早く家族のもとに帰ってこれるように努力する」と話した経緯がある。

 懲役4年を宣告されて服役中のキム・チャンス(39)氏の姉(43)は「母親がどこにも話ができなくて祈祷ばかり差し上げられた」として 「去るクリスマス、正月赦免にも含まれず失望が大きかった」と話した。

 鎮圧過程で足をケガした状態で収監中のチョン・ジュソク(50)氏の妻キム・某(48)氏は「パク市長が赦免建議をしたことは有難いが、結果は出てきてみないと分からないか」としつつも「一日も早く夫が赦免され、きちんと治療を受けられるようにしたい」と話した。 撤去民の家族たちは三一節や光復節の時に特別赦免されることを期待した。

 これと関連して大統領府内でも彼らを三一節特赦に含めようという意見が実務的に出てきており注目される。 大統領府関係者は「政権が変われば誰が大統領になろうが赦免を受ける人々だが、そういう意味ではこの政府で任期内に済ませておいた方が良いという意見が内部の一部にある」と雰囲気を伝えた。

 しかし大統領府の責任ある当局者がこの問題を深く検討しているかは不確かだ。 赦免問題を実務的に主管する政務首席室はキム・ヒョジェ政務首席の検察召還説などが出ており事実上開店休業状態だ。

オム・ジウォン、パク・テウ、アン・チャンヒョン記者 umkija@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/517949.html 訳J.S