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'野党圏連帯' 忘れたのか

原文入力:2012/02/05 22:45(1654字)

←ハン・ミョンスク民主統合党代表が5日ソウル、汝矣島(ヨイド)のある食堂でカン・チョルギュ公認審査委員長など外部公認審査委員らと挨拶をした後、手を取り合った。左からト・ジョンファン、チョ・ソンヒ、チェ・ヨンエ、ハン代表、カン委員長、ムン・ミラン、キム・ホギ、チョ・ウン審査委員  リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

民主、全党大会後、内部整備に没頭
統合進歩党の提案にも沈黙
"支持率高く切迫感 低下"

民主統合党の野党圏連帯意志が不明瞭になっている。
去る1月15日、全党大会で革新と統合を前面に掲げたハン・ミョンスク代表体制がスタートしてから3週間、民主党は党役員人選と総選挙体制準備に没頭している。 だが、統合進歩党を含む他野党との連帯については原則も、方向も示していない。またそれを熟慮・準備する体系も存在しない。

 ハン代表は代表当選直後の演説で「国民は一つになってより大きな勝利をしろと命令している」と話した。引き続き行われた言論インタビューでも「(統合進歩党と)すべての可能性を開けておき虚心坦壊に対話する」と語った。

 しかし‘虚心坦壊な対話’は1月17日に儀礼的な統合進歩党指導部表敬訪問が最後だった。 前日、統合進歩党が民主党に提案した‘総選挙野党圏連帯議論機構’構成、広域単位政党支持率で候補数を配分しようという具体的な方案に対し民主党は黙殺無返答で一貫した。

 公式的には野党圏連帯が最優先課題だ。 シン・ギョンミン スポークスマンは5日「野党圏連帯が総選挙勝利のための最優先課題という点に変わりはなく党内で戦略を熟考しており近い将来に具体的な動きがあるだろう」と話した。

 だが、いまだに党内には野党圏連帯を引き受ける窓口さえない。以前の指導部ではイ・インヨン最高委員が野党圏連帯の専門担当窓口を引き受けたが、現指導部にはそのような役割分担自体ができていない。

 総選挙が2ヶ月余り先に迫ったのに、野党圏連帯をいつまでにどのようにするという日程表もない。 ウ・サンホ戦略広報委員長は「公認審査委員会の構成、そして選挙戦規則準備など緊急懸案に集中した結果、野党圏連帯が避けられない重要課題であるのに後送りされることになる」として「総選挙候補者公募手続き(9~11日)完了以後に民主党の野党圏連帯交渉窓口を用意して(統合進歩党との)交渉に入ることができるだろう」と話した。 現在は野党圏連帯議論に備えた内部戦略準備や統合進歩党に譲歩する戦略公認地域検討、具体的なシミュレーションなどは何もない状態という話だ。

 ハン・ミョンスク代表がこの間、各種党職と公認審査委員人選過程で野党圏連帯を熟慮した跡が伺えないという指摘もある。 公審委構成から旧市民統合党出身人士が全面排除されたのもハン代表のこのような認識と関係がなくはないということだ。

 野党圏連帯に対する民主党の意志不足には両党の顕著な支持率格差も影響を及ぼしたようだ。 最近の世論調査の流れを見れば、民主党支持率はセヌリ党(旧ハンナラ党)を追い抜き30%台を維持しているものの、統合進歩党は3~5%内外に留まっている。 そのためか民主党の一部では野党圏連帯をせずに単純に押しつけようという話も出ている。

 2010年地方選挙前後に野党圏連帯に力を注いだペク・スンホン‘希望と代案’共同代表は「市民は当然(セヌリ党と)一対一のマッチになると期待しているのに民主党は切迫感、危機感が昨年より大きく低下しているようだ」として「野党圏連帯がなされない場合、その失望感で進歩改革陣営全体が大きな困難に直面することもありえる」と話した。 キム・ボヒョプ記者 bhkim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/517573.html 訳J.S