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‘石弓裁判’シン・テギル 弁護士法違反 論難

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/517279.html

原文入力:2012/02/02 21:50(1125字)

判事の時に担当した事件関連者
民事訴訟を引き受け弁論

 判事出身弁護士が裁判官時期に担当した事件の当事者と関連した訴訟事件を担当し、弁護士法に違反したという主張が出てきている。

 2日ソウル東部地方裁判所の資料を見れば、シン・テギル(57)弁護士はこの裁判所の刑事1部長時期にキム・チャンイン光城教会牧師が1億1400万ウォン横領容疑で起訴された事件の2審裁判を担当した。 映画<折れた矢>の素材になった‘石弓事件’裁判を引き受けもした彼は、キム牧師の裁判が進行中だった2009年2月に判事を辞め東部地方裁判所の直ぐ前で弁護士として開業した。

 シン弁護士は続いて光城教会の信者どうしが争う訴訟でキム牧師側教会信者の弁護を引き受けた。 キム牧師に追従する教会信者は自分たちと対立した後任牧師側教会信者を教会信者とは認定せず、礼拝にも参加できないようにしたが、これに対して後任牧師側教会信者が訴訟を起こし争う状況だった。 シン弁護士はこの事件を担当したが昨年5月に敗訴した。

 訴訟が続いている当時、この教会の長老であったパク・某(63)氏は「キム牧師の横領のために教会が2派に分かれて紛争を行っている間、キム牧師側教会信者が後任牧師側教会信者を立入禁止にした」とし「(シン弁護士が判事時代に担当した)キム牧師の横領裁判と(後日シン‘弁護士’が引き受けた)教会立入禁止仮処分訴訟が直接的に関連している」と主張した。

 これに対して法曹界の一部では弁護士法違反の素地があると指摘する。 民主社会のための弁護士会のリュ・ジェソン弁護士は判決文を検討した後「弁護士倫理次元で確かに問題があり、弁護士法違反と見られる側面がある」と話した。

 また別の弁護士は「判事の時に引き受けた事件と関連する事件を弁護士に転職して担当してはならないということが弁護士法の趣旨」として「弁護士法違反の可能性がある」と話した。

 チョン・ジュンギル大韓弁協首席副報道担当者(弁護士)は「包括的な関連性が認められても弁護士法違反として問題にすることは難しそうだ」と話した。

 シン弁護士は<ハンギョレ>との通話で「当事者と争点、請求目的がそれぞれ異なり、関連事件とは見られなかったために弁護士法や弁護士倫理章典に反しないと判断し事件を担当した」と明らかにした。

キム・ジフン、キム・ジョンピル記者 watchdog@hani.co.kr

原文: 訳J.S