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MBC労組 30日 全面ストライキ… "芸能・教養ディレクターも全員参加"

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/516552.html

原文入力:2012/01/29 23:33(1626字)
クォン・クィスン記者

'無限挑戦'・'私は歌手だ'・'PD手帳'など欠放可能性 高まり
"上から下ろす番組増え" 不満拡散

 <文化放送>(MBC)労組が30日午前6時からストライキに入ることにし、これに先立つ記者たちの製作拒否によりニュース製作が跛行したのに続き、芸能などプログラム全般にわたって製作支障が生じる展望だ。

 文化放送労組は時事教養とラジオ部門だけでなく、芸能分野ディレクター組合員も全員ストライキに参加することにしたと明らかにした。 これに伴い、今週末から<私は歌手だ> <無限挑戦>等の看板プログラムが欠放される可能性も高まった。

 文化放送が自主製作するプログラムがストライキの影響を直接的に受ける展望だ。 芸能側では看板プログラムである<私は歌手だ>と<無限挑戦>などが、時事側でもやはり看板格である<PD手帳>が、ドラマでは現在最高人気の<太陽を抱いた月>等、組合員ディレクターが受け持っているプログラムが該当する。 欠放可能性が最も高いプログラムは<PD手帳>であり、ストライキ直後である31日の放送がまともに出るかも不透明になった。 製作日程上、放送前日から字幕とグラフィックなどの仕上げ作業を行い、放送直前まで確認作業が続くためだ。 外注製作ではあっても内部人材が多く参加するシチュエーションコメディ<ハイキック! 短足の逆襲>も欠放の可能性が高い。

 外注業者で製作したり、外部人材が製作に多く参加する<世界を変えるクイズ> <黄金漁場-ラジオスター>などはストライキに突入しても外部ディレクターが代替投入される予定なので欠放にまでは至らないものと見られる。 また、内部人材が製作しているものの屋外撮影せずにスタジオで撮るため代替人材投入が可能な<遊びにきて>もすぐには支障を受けない展望だ。 人気の高いドラマ<光と影>と時事プログラム<MBCスペシャル>も非労組員が多いために放送には大きな問題が生じないものと見られる。

 MBCで部長級を含む芸能ディレクターは62人だ。 今回のストライキに組合員であるディレクター50人が全員参加する。 彼らが強い結束力を示した理由は、キム・ジェチョル社長体制以後、芸能側の自律性が大きく毀損されたと見ているためだ。 韓流関連企画など、上から一方的に押しつける注文が増えたということだ。 キム社長就任後、批判的な時事教養プログラムが減り芸能側業務負担も大幅に増えた。 時事プログラム<ニュース フー>が廃止された時間帯には<チュ・ビョンジン ショー>を、<ダブリュ>を廃止した跡には<偉大な誕生>を作るようになったが芸能側の人員補強はなかったという。

 カン・ジウン労組事務局長は「<コイカの夢> <偉大な誕生>等、経営陣が上から下ろすように指示して決定されたプログラムが多く、ディレクターが自尊心に大きな傷を負った」と説明した。

 経営陣が労組側との対話に臨む意向は伺えない。 イ・ジンスク文化放送広報局長は「社長退陣を前面に掲げたことは明白な政治ストライキであり不法ストライキであるため厳正に対処する」と明らかにした。

 一方、キム・ジェチョル社長は記者たちが製作拒否に入った状況で、日本で開かれる韓流ファッションショーに参加し28日に帰国した後、ソウル、汝矣島(ヨイド)の放送局を空けていることが明らかになった。 キム社長はストライキ初日である30日には、慶南(キョンナム)、昌原(チャンウォン)で開かれる新しいドラマ<武神>の製作発表会に参加すると伝えられた。

クォン・クィスン記者 gskwon@hani.co.kr

原文: 訳J.S