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朴槿恵‘刷新か安定か’岐路に

原文入力:2012/01/29 21:28(1771字)
ソン・ヨンチョル記者

非常対策委員ら、パク委員長に
「国民の期待に応えられなかった」
親李ら 勇退を再催促
親朴側、大統領選挙を展望し
人為的刷新 躊躇
公認審査委員長 人選 注目

←朴槿恵 ハンナラ党非常対策委員長が27日午後、国会で非常対策委政策刷新分科主催で開かれた‘うちの子の夢そして未来’という題名の保育政策関連懇談会を傍聴席に座って見守る間に時計を見ている。 下は挨拶しているキム・ジョンイン非常対策委員。イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

 ‘刷新か安定か’朴槿恵 ハンナラ党非常対策委員長が選択の岐路に立たされた。 総選挙で勝利するには果敢な刷新が必要だという党非常対策委員の要求はすでに喉元まで出ている。 だが行き過ぎた刷新が大統領選挙を控えた与党の分裂に上り詰めかねないという党内の反論も依然無視できない。

 キム・セヨン非常対策委員は29日汝矣島(ヨイド)の党事務所での記者懇談会で 「非常対策委がこの間、国民の期待に応えられなかった」と自評し、朴委員長に強い人的刷新を促した。 キム委員は「総選挙が目前に近づいた状況でハンナラ党がこのように国民の不信を受けるようにした原因を提供した方々は責任ある決断を下していただく時になった」と話した。 キム・ジョンイン、イ・サンドン非常対策委員が提起した親李明博系核心要人勇退論を再び提起したわけだ。 パク委員長は「人為的人的刷新が政治刷新ではない」として消極的な態度を見せた。 これに先立ちキム・ジョンイン非常対策委員も「(財閥改革と人的刷新などに対する)状況認識の差が大きい」として、朴委員長に対するもどかしさを吐露した経緯がある。 そのために二人の不和説も出てきた。 朴委員長は‘不和説’を直ちに否定し、27日キム委員が分科長である政策刷新分科懇談会に予告なしに参加するなど鎮火に出たが葛藤は現在進行形という観測が多い。

 非常対策委員たちはキム・セヨン委員の人的刷新主張に共感している。 ある非常対策委員は「初めは朴委員長が非常対策委員たちに力を与えたが、党内人的刷新を巡っては躊躇しながら行ったり来たりしている」として「再び刷新の手綱をしめなければならない」と話した。 また別の非常対策委員も「国民は現役を何%交替するかより、19代国会に入ってはいけない議員をどれくらい党が取り除くかを見るだろう」と話した。

 しかし党内親朴槿恵系では人為的人的刷新は危険だという気流が依然として濃厚だ。 ある嶺南(ヨンナム)親朴議員は「4月の総選挙で第1党にならなければ朴委員長の大統領選挙展望も難しくなる。 朴委員長もこれを重要と考えている」として「親李系を取り除き保守が分裂すれば絶対に許されない」と話した。 また別のある親朴議員も「人的刷新を無理に行い、彼らが集団離党し勢力化すれば、ややもすれば‘南京虫を捕まえようとして藁葺き家を三軒燃やす’愚を冒す」として「そうでなくても総選挙環境が悪く果敢な刷新をすることも難しい」と話した。 刷新対象に名指しされた親李系は「刷新をするとして敵ばかり作れば分裂して共倒れになりかねない」(ソウル初当選議員)と主張する。

 朴委員長の選択は早ければ今週にも明らかになる公認審査委員長の人選で明らかになりそうだ。 キム・ジョンイン委員をはじめとする党内刷新派側は改革性を強調し、ユン・ヨジュン前環境部長官やチョン・ジョンソプ ソウル大法大学長を推薦すると知られた。 反面、親朴系の一部は‘安定感と豊富な経験と知性’を強調した人事を支持し、ソン・ボク延世(ヨンセ)大名誉教授が議論されている。

 ある非常対策委員は「朴委員長の刷新意志に関する最後の期待が公審委員長人選にかかっている。 今が本当にクリティカルな(非常に危険で重大な)地点」としつつ「現状維持に重点を置いた人物になるならば非常対策委は完全に内部意欲が途切れることになりかねない」と話した。

ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/516577.html 訳J.S