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ついに我慢がならず立ち上がった‘ニュース打破’ "初回放送からショッキング"

原文入力:2012/01/20 15:27(2778字)
ホ・ジェヒョン記者

ノ・ジョンミョン、イ・クンヘンなど解職言論人・ネチズン 力を合わせた代案言論
1月27日 初放送…ブログを通じて毎週1回 放送

←ノ・ジョンミョン記者が‘ニュース打破’を進める姿。‘ニュース打破’画面キャプチャー

 19日午後4時30分。ソウル、中区(チュング)、太平路(テピョンノ)の全国言論労働組合事務室。<ニュース打破>製作スタッフが明日行うチョン・ヨンジュ前韓国放送(KBS)社長インタビュー関連会議を行うために集まった。 イ・クンヘン文化放送ディレクター(解雇者)が電話を受けた後に口を開いた。

 「明日、教育放送でチョン・ヨンジュ録画することにしたことダメみたい。教育放送側でダメだって。 労組が強力に抗議したけれど、ダメなんだね。」(イ・クンヘン ディレクター)

 「どうしようか。我慢ならないね。どうして労組がやるということまで阻むのか。」(ノ・ジョンミン記者)

 チョン・ヨンジュ前社長インタビューの場所に予定されていた所は教育放送敷地内のカフェ。安らかな雰囲気を演出できるカフェが必要だったし、教育放送労組の協力を得てできそうだった。だが、教育放送使用側がイチャモンをつけた。 明確な理由は明らかにしなかったが、教育放送側がチョン前社長の建物出入り自体を敬遠してのことのようだった。会議を通じてインタビューは他の所で行うことを決めた。

←イ・クンヘン文化放送ディレクター(写真)等17人の解職記者、ネチズンが代案言論‘ニュース打破’を作る。 写真ホ・ジェヒョン記者

 解職言論人とネチズンたちが力を合わせて代案マスコミ<ニュース打破>を作る。公正放送闘争を行って解雇されたノ・ジョンミョンYTN記者、イ・クンヘン文化放送ディレクター、ビョン・サンウク CBS論説委員、パク・テヨン春川(チュンチョン)文化放送記者、パク・チュンソク韓国放送記者、フリーランサー言論人キム・ジョンファン(メディア モング)氏など計17人が共にする。

 公共ジャーナリズム専門家であるクォン・ヘジン前東亜日報記者、キム・ヨンジンKBS前調査報道チーム長など調査報道分野の専門家たちがニュース打破の諮問を引き受ける。シン・ギョンミン前アンカーも鋭い警句で時事評論を引き受ける予定だったが、彼が民主党に入党したことにより自主的に降板した。

 野心に充ちて始めたが開始から苦行の道だ。 初めての取材日からインタビュー場所がなくて頭をかきっぱなしだった。取材装備は50万ウォンで購入した直径10cmのビデオカメラが唯一だ。 ピカピカの放送装備であるENGカメラに馴染んだ彼らには多少見慣れない装備だ。 ニュースを録画するスタジオもこじんまりしている。 照明3ヶと椅子1ヶ、マイク1ヶ、編集できるコンピュータ1台がスタジオ装備の全て。それすら隅っこに散らばっている。

それでも彼らは満足している。

"カメラがこんなに小さいの?"(イ・クンヘン)
"マイクがついているやつで、これが一番安いんだ。それでも二時間も撮れます。"(パク・テヨン)

"隠し撮りにも使えそうだね。いいよ、いいよ」(イ・クンヘン)

←‘ニュース打破’アイテム会議が進行中だ。 写真ホ・ジェヒョン記者

 劣悪な環境だが、何が彼らをこんなに幸せにするのだろうか。イ・クンヘン ディレクターに尋ねた。

"私たちが放送を始めると言うと、人々の関心が途方もありません。 二日でニュース打破ツイッター(@newstapa)フォロワーが1万人近くなりました。 国民の‘本物の言論’に対する渇望がこれほど激しいんだな。 私たちが何か機能することができればうれしいですね。"

 地上波放送3社の夜のニュースは視聴者たちの関心をきちんと反映できていない。 権力の暗い姿を追跡し報道する姿は消えつつある。 文化放送の記者たちは報道本部長・報道局長など報道責任者退陣運動まで行っている。 だが、状況は良くなる兆しを見せない。 イ・クンヘン ディレクターが我慢できずに立ち上がった理由だ。

 “私たちの放送の名前をニュース打破にした理由は、ニュースにふさわしくない古いニュースを打破し、市民が見たいニュースを聖域なく探査取材しようとするためです。 死にゆくジャーナリズムを復元するでしょう。”

 19日に公開された予告動画を見れば、アンカーの後方に大統領府が遠くに見える。 権力の心臓部を暴く報道を追及するという意味に読まれる。「あちこちから報道脱落したアイテムが怒涛のように流れ込んでいます。 初放送から何かショッキングことが報道されるでしょう。 それが何かを明らかにする段階ではないが、今までしてきた議論過程をざっくり覆しうる新たな契機になるでしょう。」パク・テヨン記者の表情が明るい。

 初放送は来る27日に予定されている。ニュース打破ブログ(http://www.newstapa.com/)とツイッターを通じて公開され、毎週1回放送される。 放送時間は30分から1時間程度。 進行はYTNでアンカーを務めもしたノ・ジョンミョン記者が引き受け、総括編集はイ・クンヘン ディレクターが引き受けた。

 この日の会議の終わり頃、午後6時10分頃に思いがけない朗報が伝えられた。ニュース打破総製作を引き受けたチェ・サンジェ SBSディレクターの復職が決定されたという便りだった。 チェ ディレクターは言論労組委員長時期にメディア法関連ストライキを率いたという理由で会社から待機発令通知を受けた状態であった。

 "わー、うまくいったよ。 私たちがニュース打破を始めると言ったので、それを阻もうとしてすぐに製作スタッフの解体作業に突入している。今度はノ・ジョンミョンもまもなく復帰するんじゃないか?”

 イ・クンヘン ディレクターが笑って話した。 イ ディレクターは2010年‘キム・ジェチョル社長任命撤回’ストライキを率いて同僚のオ・ヘンウン ディレクターとともに同年6月に解雇された。 ノ・ジョンミョン記者はそれより早く2008年10月に解雇された後、依然として復職出来ずにいる。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr



↑ ユーチューブ予告篇( http://www.youtube.com/watch?v=kk5LKyUj3Ks )

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/515644.html 訳J.S