原文入力:2012/01/02 21:37(1713字)
アン・チャンヒョン記者、リュ・イグン記者
李大統領新年挨拶聞いてみれば
天安艦・延坪島には言及せずに "機会は開けておく"
専門家 "ただ黙って待つという話" 冷たい反応
‘物価3%’も世界経済沈滞で予想値水準
←李明博大統領が2日、大統領府本館で新年国政運営方向を明らかにする特別国政演説に先立ち挨拶をしている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
李明博大統領が2日、新年国政演説で‘安定的国政管理’を任期最後の年の国政目標として提示した。 経済政策の焦点を物価安定に合わせると公言して、北韓には「機会を開けておく」として柔軟ジェスチャーを送る内容が目につく。
李大統領は新年の環境
と関連して「世界経済は一時的不況ではなく、新たな低成長時代に入り込み、韓半島情勢も北韓金正日委員長の死亡で大きな変化が予告される」として「政府は状況を管理することに今年の国政の重点を置く」と明らかにした。
■経済
李大統領は経済分野の国政目標として‘庶民生活安定’を提示しながら物価と働き口を強調した。 特に、「どんなことがあっても物価を3%台序盤で抑える」と公言した。 経済成長目標値は提示しなかった。 チェ・グムナク大統領府広報首席は「大統領の意志を示すために3%に釘を刺した」と話した。
だが、企画財政部は先月、新年消費者物価が年間3.2%上昇すると予想した経緯がある。 政府予想値を持って 「必ず抑える」と明らかにしたもようであり、多少気が抜ける形だ。 世界経済沈滞により原油価格などが下がり、突出変数がない限り物価3%目標は達成可能というのが専門家たちの予想だ。イ大統領は昨年1月初めの新年特別演説で‘5%台の高成長、3%水準の物価安定’を目標として提示したが、実際の年平均物価上昇率は4.0%を記録した。 それも物価指数改編のおかげで大幅に低下させた数値であった。
■南北関係
李大統領はこの日も北韓と関連して金正日委員長死亡後に少し違った態度を継続した。 だが‘北韓の核関連活動中断の後に6者会談再開’と‘6者会談合意(非核化)後に経済回復支援’という既存の政策枠組みはそのまま維持した。 ただし、天安(チョナン)艦、延坪島(ヨンピョンド)問題には一切言及しなかった。 大統領府高位関係者は「北韓がどんな選択でもできるよう私たちが手を差し出す姿勢を見せることに力点を置いた」として「私たちが差し出した手を北韓が握るのか、拒むのか見守らなければならない」と話した。
専門家たちの評価は否定的だった。 わが方で先に赤十字会談など対北韓提案を出さなければならなかったということだ。 ヤン・ムジン北韓大学院大学教授は「韓半島の不確実性が増大するといいながら、そのまま黙って待つということは何もしないという話」として 「今後1年間、南北関係は停滞局面を抜け出すことができないだろう」と話した。
■親戚・側近不正
李大統領は親戚・側近不正と内谷洞(ネゴクトン)私邸用地買い入れ論難に対して「申し訳ない」と話した。 続けて「自身と周辺を振り返ってみて、より厳格に管理する」と付け加えた。 李大統領が自身と周辺の問題で謝罪の意を直接国民に伝達したことは初めてだ。
李大統領は実兄であるイ・サンドク議員側近と夫人キム・ユンオク氏側の人々が相次いで不正に関わり道徳的非難を受けた。 また、シン・ジェミン前文化体育観光部次官など、いわゆる側近要人の不正までが続き、内谷洞私邸用地買い入れ問題は保守言論までが背を向ける契機となった。 チェ・グムナク首席は「新年演説なので具体的に説明することは出来なかった部分がある」として「近い将来、直接説明する機会があるだろう」と話した。
アン・チャンヒョン、リュ・イグン記者 blue@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/513099.html 訳J.S