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選管サイバー事件の捜査漏洩は大統領府首席だった




原文入力:2011/12/31 03:46(1125字)
チェ・グシク ハンナラ党議員の前秘書コン(27・拘束起訴)氏が中央選挙管理委員会(選管委)のホームページをDDoS(DDoS・分散サービス拒否)で攻撃した事実がマスコミに公開される前日、これをチェ議員にあらかじめ知らせた大統領府の要人(12月30日付11面)はキム・ヒョジェ政務首席=写真=であると30日確認された。またこれまでにキム主席は、警察の捜査過程でもチョ・ヒョノ警察庁長官と2度通話したことが分かり、‘外圧’疑惑を買ったことがある。
 




当局関係者は同日、 "警察がコン氏を逮捕した日にこれを大統領府に報告し、それをキム主席がチェ議員に直ちに知らせたと聞いている"と話した。警察捜査チームは12月1日午前8時46分ごろコン氏をソウルの瑞草洞の自宅で緊急逮捕し、大統領府の治安秘書官室に報告した。直後にこれを知ったキム主席は同日、チェ議員に電話をかけ、コン氏が警察に逮捕されたことを知らせた。警察は逮捕の事実を翌2日午後1時30分ごろマスコミに明らかにしたあと公開捜査に切り替えた。チェ議員は自分の秘書が選管委のホームページのDDoS攻撃容疑で逮捕された事実をマスコミを通じて公開される丸一日前に把握していたことになる。結果的に、キム主席がチェ議員に警察の捜査機密を流して、共犯者が警察捜査に準備できる時間を稼いだわけだ。キム主席とチェ議員は<朝鮮日報>で一緒に働いていた間柄だ。


これまでにキム主席については、同事件の関係者たちと1億ウォンのやり取りを7日にしていたほか、パク・大統領府行政官がキム氏やコン氏らと事件前日の10月25日夕に酒席をともにした報告を受けた後チョ・ヒョノ長官と通話したことが分かっている。警察の公開捜査が始まる前にキム主席が公務上知るようになった捜査機密をチェ議員にあらかじめ漏らしたことが分かったことで、同事件の捜査に対する大統領府の介入の有無がいっそう関心を集めると見られる。


キム・ヒョジェ政務首席は<ハンギョレ>の電話取材に対して「コン氏が警察に捕えられたという報告を聞いて‘どうなったことか’と(チェ議員に)尋ねただけで他意はなかった」と話した。


キム・テギュ、アン・チャンヒョン記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/512767.html
訳:T.W