本文に移動

光州自殺中学生「サンドバックのように殴られた」

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/512644.html

原文修正:2011/12/30 20:27
冬休み一日繰り上げて実施…隠蔽疑惑も(1960字)

「インターネットで友人が成績のために自殺したとなってました。信じられません。‘違います’。別に見聞きしたことがあるんです….」。
同級生の‘タバコのパシリ’など半年間暴行されて
学校は
30日午前、光州市北区のH病院の葬儀場に来た中学生のK君(14・2年)ら3人は友達のS君の遺影を見て目がしらを赤らめた。S君は、死亡して見つかった前日の28日にも校内の問題の生徒を指す‘イルジン’として知られたN君から暴行にあったと同じクラスの友達は話した。「その日2時間目が終わった後他のクラスのN君がきてS君を教室の後に引っ張って行って立たせて殴りました。ボクシングの映画でサンドバッグを打つようにたたきました。みぞおちや後頭部を…. 倒れても起こして殴りました」
N君 は S君がタバコを持っているのを知った7月末から、S君を脅迫していたと友人は言う。「タバコが切れればすぐにS君を呼び出していた」。S君は28日、友達に「お父さんのタバコでもちょっと持ってきてほしい」と頼んだことが教師に知れた。28日午後5時ごろ職員室で正座させられたあと午後5時40分ごろ下校し、同5時47分に自宅マンションに到着。自宅がある13階の代わりに17階のボタンを押し、翌29日午前9時40分ごろマンションの屋上で首をつって亡くなっているのが見つかった。彼は8月には友人に「死にたい」という内容の電子メールを送っていたともいう。
S君が通った中学校の2年の9つのクラスでは各クラスで2~5人の生徒が常習的に暴力をふるっていたといわれる。N君は3年生のイルジンの先輩2人と共に生徒たちに‘タバコのパシリ’(タバコを持ってくるよう強要されること)をさせて殴っていたともいわれる。「タバコを持ってくることができなければ一個につき500ウォンずつ恐喝して、ほおを殴り、レスリングのヘッドロックなどをしかけた。それでもN君が暴力生徒らとつながりがあるために仕返しが怖くて打ち明けられませんでした」。N君は両親が離婚したあと父親や祖母に引き取られたものの、家出して、ある宗教団体が運営する福祉施設で過ごしていたとされる。
学校がS君が自殺にいたった経緯を隠そうとした疑惑が起きている。29日夕に葬儀場を訪ねてきたS君の友人はS君の父親(45)に「申し上げることがあります。先生たちを引き上げさせて下さい」と話し、教師らが葬儀室を出てから、校内暴力を打ち明けた。学校側は30日に予定していた終業式を一日繰り上げたのも「生徒に口止めさせるため」と生徒らは話した。

学校側は「N君は28日は一日中廊下で罰として立たされたのでその日S君を殴ったというのは事実でない」とし、「自殺により動揺が広がったので休みを繰り上げただけ、他の意図はない」と話した。
S君のお父さんは「火曜日(27日)は‘試験がうまくできなかったけど次にがんばる’と話すほど明るかったので、成績のために自殺したというのは信じられない」として「真相をはっきり明らかにして、また他の被害者が出ないようにしなければならない」と話した。光州北部警察署は30日、捜査班を編成してS君が暴力などの嫌がらせに苦しめられいたかなどを調べている。光州市教育庁は"調査班5人を学校に行かせて、S君が自殺にいたった原因を、成績などの個人的な問題や教師の苛酷な行為、校内暴力の犠牲など3面で調査中"と明らかにした。
光州(クァンジュ)/ チョンデハ、アン・クァノク記者 daeha@hani.co.kr
原文: 訳:TW