原文入力:2011/12/14 08:40(2170字)
チェ・グシク議員秘書コン氏、実行者カン氏に1200万ウォン送金
"その他にも出処不明金 巨額 カン氏に渡した情況捕捉"
‘金銭取引はなかった’という警察捜査 覆るだろう…大きな波紋 予想
10・26ソウル市長補欠選挙当日、中央選挙管理委員会ホームページに対するDDoS(分散サービス拒否)攻撃前後にパク・ヒテ国会議長の秘書官であるキム・某氏とチェ・グシク ハンナラ党議員秘書であるコン・某氏(拘束),DDoS攻撃実行者であるカン・某氏(拘束)の間に金銭取り引きがあった事実が確認された。
司正当局高位関係者は14日 「DDoS攻撃前後にキム氏とコン氏がカン氏に金を渡していた事実を口座追跡を通じて確認した」と<ハンギョレ21>に明らかにした。 この高位関係者は 「検察がこの金銭取引とDDoS攻撃との関連性有無を確認するため疑問の関連口座を幅広く調べている」と付け加えた。
この関係者によれば、ソウル市長選挙日の数日前、パク・ヒテ国会議長の秘書官であるキム氏の口座からチェ・グシク議員の秘書であるコン氏の口座へ1000万ウォンが入金され、選挙日の数日後に1千万ウォンがコン氏の口座からDDoS攻撃実行者であるカン氏の口座へ再び送金された。これとは別に、コン氏がチェ・グシク議員室に辞表を出した直後、コン氏の口座から200万ウォンが同じくカン氏の口座へ送金された。
このような事実はDDoS攻撃過程で‘金銭取引はなかった’という警察の12月9日捜査結果発表内容を正面からひっくり返すことであり、大きな波紋が予想される。警察が捜査過程でこれら3人の間の金銭取引事実を確認できなかったとすれば不良捜査であるわけで、警察が関連事実を知っていながら発表しなかったとすれば隠蔽論難が起きざるを得ないためだ。
監査当局関係者はまた「1200万ウォンの他にも出処が不明な億台の巨額資金がカン氏に渡された情況を捕らえた」として「この金とDDoS攻撃との関連有無も調べている」と明らかにした。
これと関連して情報技術(IT)業界専門家たちは選管委DDoS攻撃にゾンビPCが1500台余り使われ、その規模や国家機関攻撃という事案の重大さに照らして最小限数千万ウォンから数億ウォン台の代価があった筈という分析を出した経緯がある。
‘コン氏の単独犯行’という警察による捜査結果発表についても論難が避けられない。DDoS攻撃に際して、1千万ウォンの大金が国会議長秘書官であるキム氏口座からコン氏口座を経てカン氏口座に渡された事実に照らして、‘DDoS攻撃と関連がない’というキム氏の陳述と、それをそのまま認めた警察の捜査発表内容の真実性に疑問が提起されざるを得ないためだ。これまでに知らされた関連人物以外の‘背後’があるという世間の疑惑も再び増幅されるものと見られる。 司正当局関係者も「金銭取引の当事者や取引時点から見て、この金銭取引はDDoS攻撃と関連性があると見る」として「検察捜査を通じて関連事実がより具体的に確認されるだろう」と話した。
これに先立ち国会議長秘書官であるキム氏はDDoS攻撃前日の10月25日、コン氏との酒席でコン氏が‘(ソウル市長選挙でナ・ギョンウォン ハンナラ党候補を有利にさせるために)DDoS攻撃をしなければならない’と話し、これを止めたし自身は加担しなかったと述べたと警察が明らかにした経緯がある。キム氏は警察捜査初期「DDoSのDの字も聞いていない」として関連事実を強く否認して言葉を変えるなど、陳述の真実性を巡り論難が大きかった。 また、キム氏の存在はDDoS攻撃事件の隠された背後勢力を糾明する糸口になるという指摘が多かったが、警察はキム氏を参考人身分で呼び調査した後、彼の陳述を事実上そのまま受け入れる形で調査を終えた。 だが、彼らの間の金銭取引事実が確認されるにつれ、キム氏の関連性および背後人物の存在有無と関連した検察の捜査が避けられないように見える。
現在、検察は警察から捜査資料一切を譲り受け再調査に近い捜査を行っている。検察はソウル中央地検先端犯罪捜査2部(部長 キム・ポンソク)検事4人全員をこの事件に投じ、公安部・特捜部から検事2人、最高検察庁サイバー犯罪捜査団人材などを含む大規模捜査チームを構成して捜査に拍車を加えている。合わせて公安部検事が投入され選挙妨害行為など公職選挙法違反の可能性も検討中だ。キム氏とコン氏、カン氏の間の金銭取引事実が確認されるにつれ、検察が口座追跡の範囲を拡大する一方、大々的な参考人召還、押収捜索などに乗り出すものと予想される。今回の捜査は捜査権調整を巡る検察-警察間の葛藤が深刻な渦中に進行されることであるため、コン氏の単独犯行と明らかにした警察捜査とは異なり検察がどれほど進展した内容を明らかにするのかが注目される。
<ハンギョレ21>特別取材チーム han21@hani.co.kr
原文: 訳J.S