本文に移動

[寄稿]韓国はどんな国になるべきか

登録:2023-10-09 06:32 修正:2023-10-09 08:23
パク・ソンウォン|国会未来研究院研究委員
ゲッティイメージバンクより//ハンギョレ新聞社

 海外で外国の学者たちと会うたびに、彼らが韓国にどのような関心を持っているのかを聞いてみるが、ほとんどが南北関係か韓流に興味を持っているようだ。

 特にアジア諸国はKドラマやK-POPに熱狂する。筆者も見たことのないドラマのあらすじを聞かれて戸惑ったこともあるが、韓国を面白い国と見ているようで悪い気はしない。一方、彼らが北朝鮮の「金正恩(キム・ジョンウン)」に言及すると、雰囲気は一機に重くなる。戦争の可能性を念頭に置いた質問であるからだ。

 外から見る韓国は、準戦時状態か興味深い文化コンテンツの生産国だ。異質な二つの姿が交差するが、筆者の経験からすると、いつでも戦争に巻き込まれ得る国だと考える傾向の方がもう少し強いのではないかと思う。最近訪問したマレーシアで会ったアジアの未来学者たちには、台湾と中国が戦争すれば、韓国が介入しなければならないのかと聞かれた。韓国と北朝鮮の介入で起こる朝鮮半島の戦争の可能性が質問の要旨だった。

 実際、韓国は船舶、半導体、鉄鋼、自動車など世界市場占有率5位圏に入る産業が少なくなく、科学技術の研究開発能力も認められているが、このような「輝く」姿は外国ではあまり言及されない。個人的な感想だが、最近、世界の科学技術界は中国と米国に注目しているようだ。彼らの目には韓国は依然として追撃者にとどまっており、あまり関心の対象ではない。

 その度に「韓国はどんな国でなければならないのか」と自ら尋ねる。この質問に答えるには、マレーシアの未来ビジョンが参考になる。マレーシアは1997年のアジア金融危機以後、モハティール・ビン・モハマド首相が「隣国の繁栄に寄与するマレーシア(Prosper Thy Neighbor)」を国家のビジョンとして掲げた。隣国が苦痛を経験すれば、結局自国の繁栄と安全を脅かすため、隣国の繁栄に力を貸すのが最善の戦略だということだ。例えば、マレーシアはこの原則を提示した後、東南アジア諸国連合(ASEAN)にカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムを迎え入れるべきだと主張し、これら国の労働者を対象に職業訓練支援に乗り出すなど人的資源開発で成果を収めた。

 2003年に政界から退いたマハティール首相が2018年に再び首相に復帰した後、「理念は違っても友人にならなければならない」とし、周辺国との外交原則としてこのビジョンを再び強調し、今もマレーシアはこの原則を貫いている。隣国を敵とみなさず、繁栄を支援するというマレーシアのビジョンは、1997年のアジア金融危機、2001年の世界的なドットコムバブルの崩壊、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)と2003年の鳥インフルエンザの拡散、2004年のインド洋津波、2005年の石油価格高騰など、とりわけ南アジア地域を襲った社会的・自然的災害を同国が克服するのに役立ったというのが大方の見解だ。

 マレーシアは2022年、国内総生産(GDP)で8.7%成長し、8月のスイス国際経営開発大学院(IMD)の国家競争力順位で、前年に比べ5ランク上がった世界27位を記録した。韓国はマレーシアに次いで28位だった。マレーシアの経済成長の勢いが続くのかは速断できないが、この20年間毎年5%台の堅実な成長を維持しながら国家競争力を高めているのは周知の事実だ。

 隣国の成功に力を貸すというビジョンは、小さくは隣国の成長を促すことから出発し、ひいては人間と共に生きる多様な生命体の生存を守ることにまで拡大できる。こうなれば、気候危機と生物多様性の悪化に対応するビジョンにもなりうる。互いに助け合わなければ結局は共に苦しむことになるという真理は、韓国がどんな国にならなければならないのかに対するヒントを与える。他人の苦しみが自分にとってはビジネスのチャンスという未熟な考えにとらわれた国には未来がない。

//ハンギョレ新聞社
パク・ソンウォン|国会未来研究院研究委員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1111316.html韓国語原文入力:2023-10-09 02:08
訳H.J

関連記事