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[社説]「尹錫悦師団」が掌握した検察、政権と運命共同体になるのか

登録:2023-09-21 23:25 修正:2023-09-22 10:22
尹錫悦大統領が2022年9月16日、イ・ウォンソク検察総長に任命状を授与している/聯合ニュース

 法務部が先日発表した検察の中間幹部級人事では、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)師団」と呼ばれる検事たちが主要な職務を独占した。先の検事長級以上の高位幹部人事でも、尹錫悦大統領との勤務経験を持つ検事たちが要職を掌握した。政治的に独立しているべき検察で大統領と親交のある検事ばかりが重用されるのは、非常に不適切だ。このような検察に、政治家関連の捜査で政治的中立をきちんと守ることが期待できようか。

 共に民主党のイ・ジェミョン代表の捜査を指揮してきた検察の中間幹部たちは、今回の人事でイ代表に対する捜査を引き続き担うことになった。これは、すでに2年近く進めてきた野党第一党の代表に対する捜査を今後も続けることを意図したものだ。かつての検察は政治家に対する捜査で与党と野党のバランスを取ろうと努力していた。実際には一方を標的にしていても、表向きはバランスを取るふりくらいはしていた。国民の厳しい視線を意識していたからだ。しかし、尹大統領の最重要側近であるハン・ドンフン法務部長官-イ・ウォンソク検察総長体制においては、そのようなふりすらしない。尹大統領という心強い「バック」があるからだろうか。国民の視線などは気にしないという傲慢か。

 検察は今、尹政権にとって負担となる捜査は端から開始すらしないようにしている。大統領室が関与した「海兵隊捜査外圧疑惑」事件の中心人物の中には、検察の捜査対象になっている民間人もいる。しかし検察は、高位公職者犯罪捜査処の捜査を口実として捜査に取り組まない。警察から送致された「梨泰院(イテウォン)惨事」の捜査も、ソウル警察庁のキム・グァンホ庁長の起訴を捜査着手から9カ月以上先送りしている。検察の首脳部が第一線の捜査検事たちの起訴意見を握りつぶしているといううわさが広まっている。事実なら到底見過ごせない。「尹錫悦師団」の目には「イ・ジェミョン」だけが見え、梨泰院惨事や海兵隊事件の遺族の涙は見えないのか。

 「尹錫悦師団」が掌握した検察は、まるで尹政権と「運命共同体」をなしているかのように動く。来年の総選挙での与党勝利のために検察権を最大限に動員しようとしているのではないかと疑われるほどだ。ニュース打破などによる「キム・マンベ-シン・ハンニム録音ファイル」報道を「大統領選挙介入世論操作」と規定したり、政府に批判的な報道機関を標的にした特別捜査チームを作ったりして、それらの報道機関と記者たちに対する家宅捜索を行った。総選挙を前に、現政権と与党にとって不利な報道を防ぐという意図をあらわにしている。尹錫悦師団の非道さのせいで検察の政治的中立も退行しつつある。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1109572.html韓国語原文入力:2023-09-21 18:13
訳D.K

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