登録 : 2017.07.06 00:17 修正 : 2017.07.06 06:45

北朝鮮が発射に成功したと発表した大陸間弾道ミサイル火星14型/聯合ニュース
 米国は4日(現地時間)、北朝鮮が試験発射した「火星14」型ミサイルを大陸間弾道ミサイル(ICBM)として公式評価した。レックス・ティラーソン米国務長官はこの日、声明で「北朝鮮のICBM発射は米国と同盟国、および協力国、世界に対する新たな脅威」と述べ、北朝鮮の火星14型ミサイルをICBMと規定した。前日には中長距離弾道ミサイル(IRBM)と評価した米国が翌日に判断を変えたわけだ。これに伴い、北朝鮮の核・ミサイル状況は新たな局面に入り込むことになった。

 韓国軍は「ICBM級新型ミサイル」と評価して、多少慎重な反応を見せているが、火星14型の射程距離は8千キロメートル以上で、米国のアラスカを打撃できる水準に達しており、米国はもちろん世界の緊張感が以前とは変わることになる。着実に核開発をしてきた北朝鮮が、これを載せて運ぶ“運搬手段”であるICBMの試験発射にまで成功したことは、北東アジアの戦略バランスを根底から揺るがす“ゲームチェンジャー”になる可能性がある。ドナルド・トランプ行政府が、北朝鮮のICBM発射を軍事的報復まで内包する「レッド ライン」として公式設定したことはない。だがトランプ大統領は、1月にICBM発射阻止を一種の政策目標として提示したことがある。

 トランプ大統領は今週ドイツで開かれる主要20カ国・地域(G20)会議で、習近平中国国家主席に会い、対北朝鮮原油輸出制限を含む中国の対北朝鮮制裁を強く圧迫するものと予想される。とはいえティラーソン国務長官は「米国は平和的方式のみによる朝鮮半島非核化と北朝鮮の威嚇的行動に対する終息を追求するだろう」と述べ、軍事的行動の可能性は除外した。

 北朝鮮のミサイル発射は、朝鮮半島問題で韓国が主導権を行使し、北朝鮮を「対話」に引き出そうとしていた文在寅(ムン・ジェイン)政府の構想を難しくしている。むしろ朝鮮半島で米国と中国の影響力を高める方向に展開する余地が大きい。文大統領が5日、韓米連合軍司令部として初めて弾道ミサイル射撃など武力示威を先に提案し実施したのも、対北朝鮮警告にとどまらず、このような雰囲気まで念頭に置いたものと見られる。ベルリンで対話の復元を主な内容とする前向きな対北朝鮮メッセージを発表しようとしていた文大統領の構想も、調整される可能性が高い。融和的メッセージより強硬な声を高める可能性が強まった。

 それでも文在寅政府は、北朝鮮を対話局面に引っ張り出そうとする困難な旅程を放棄してはならないだろう。短期的に対話の門を開くことは難しいとしても、視線は遠く「対話局面」に向けなければならない。ただし、「対話局面」を目標に置くものの、その過程で「対話のための制裁」を一層強化しなければならないこともある。これと関連して、今回の20カ国会議で開かれる韓中首脳会談で文大統領は、中国に対しても一層明確なメッセージと方針を伝えなければならない。韓国の外交安保チームがいつにも増して緻密な戦略を立て、主導的で積極的に出なければならない時だ。

韓国語原文入力:2017-07-05 21:30
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/801619.html 訳J.S(1418字)

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