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[社説]核問題の解決と北東アジアの平和を促進するサミットに

登録:2016-03-31 00:57 修正:2016-03-31 07:31
2014年のヘイグ核安全保障サミットでの韓米日首脳会談//ハンギョレ新聞社

 核安全保障サミットに出席するため訪米中の朴槿恵(パククネ)大統領が31日(現地時間)、米国、中国、日本の首脳らと相次いで会談を行う。北朝鮮の4回目の核実験と強化された対北朝鮮制裁以降初めてのことで、これからの朝鮮半島及び北東アジア情勢と関連して注目される。何よりも北朝鮮核問題の解決策を模索し、北東アジアの平和を促進する基盤にならなければならならない。

 北朝鮮の核・ミサイル問題が最も重要な懸案ということに異論の余地はない。政府は、韓米、韓日、韓米日首脳会談で、北朝鮮に対する強力な制裁と圧迫に向けた意志を再確認すると明らかにした。しかし、これだけでは足りない。北朝鮮を対話の場に呼び出すための努力が伴わなければならない。特に中国が提案した「非核化と平和協定の同時協議」を真剣に検討し、進展させる必要がある。任期を10カ月残すオバマ大統領が退任する前に、6カ国協議を再開できるようにしなければならない。 6カ国協議の主催国である中国が活動空間を広げてくれなければ、韓米日が主導する対北朝鮮制裁の実効性も低下せざるを得ない。

 ますます緊張が高まっている朝鮮半島情勢を安定させるための努力も重要である。北朝鮮は最近、韓米軍事演習と国際社会の制裁などに対抗し、核・ミサイルの脅威を強化している。このような動きが続けば、5月7日から始まる労働党第7回大会を前後し、北朝鮮が追加の核実験を試みるだろうという予想が現実化する可能性がある。北朝鮮体制の崩壊を狙っているかのような韓米日の対北朝鮮政策は実効性がないだけではなく、局地的衝突の可能性を高めるだけだ。1次的な当事者である私たち(韓国)が中心となり、情勢の管理に取り組むべきだ。

 米日と中国の対決構図を緩和するのも、朝鮮半島情勢の安定に劣らず、北東アジアの平和に緊要である。そのためには、まず最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の朝鮮半島配備問題を浮き彫りにさせないようにすべきだ。米国が進める韓米日の軍事・安全保障協力の強化もまた、対中国包囲網の構築という疑念を抱かせないため明確な限界を設ける必要がある。軍事・安全保障協力の強化を掲げ、日本軍慰安婦問題から抜け出そうとする韓日政府の反歴史的行動が再確認されることもあってはならない。

 朴槿恵政権が発足してから3年間、北朝鮮の核問題ははるかに悪化し、北東アジア情勢もより不安になった。今回の首脳会談がこのような流れを変える出発点になることを期待する。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-03-30 20:20

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/737601.html 訳H.J

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