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[社説] 古里原発1号機の再稼働はダメ

登録:2013-11-28 23:13 修正:2013-11-29 00:14

 老朽化した原発である古里1号機が28日、故障で稼動が中断された。タービン系統の故障で非常リレー回路が作動して原子炉の稼動が止まったと推定されるという。古里1号機は今年に入って6ヶ月間の予防整備を受け、先月5日に発電を再開した。長期間にわたる予防整備を行って2ヶ月もたたずに再び異常となったのだ。不安にならざるをえない。

 古里1号機が止まったのは今回が130回目という。国内の原発のうち最も多い停止回数だ。古里1号機は1978年に稼動を始めた国内で最も古い原発で、2007年に設計償却期間の30年をすぎたものの、10年間の再運用の承認を受けた。再運用の承認時にも基幹部分の原子炉圧力容器の安全性が脆弱だという問題が厳しく指摘された。稼動延長以後も遮断機や非常ディーゼル発電機の故障などにより、ささいなことでも止まり、部品の不正事件も絶えず、安全性が疑問視されてきた。

 韓国水力原子力公社が古里1号機に1930億ウォンという莫大な費用をかけて今年に計画予防整備をしたのも、そうしたためだ。10年間の稼動延長に必要な部品交換にかけた560億ウォンより3倍以上多い費用を投じて原子炉のヘッドと非常ディーゼル発電機など主な設備を交換した。それなのに再び故障したわけだ。これは稼動延長が無理な決定だったという傍証に他ならない。原発には200余万個の部品が使われているという。主要部品を手入れしたと言うが、老朽化した部分があちこちある限り、どこが故障するか分からない。世界的に大事故がおきた原発は例外なしに古くなった原発だった。しかも原発は小さな故障が大事故につながりうる。

 古里1号機が生産する電力は我が国全体の電力生産量の1%にもならない。冬の電力需要が多いとしても、市民の安全を脅かしてまで稼動するのはよくない。古里1号機の半径30km以内には釜山(プサン)市民を含む340万人が居住している。古里1号機は最近ストレステストを受け、その検証結果をドイツの検査機関で再検証しているというが、まずその結果が出るまで稼動を中断すべきだ。そして稼動期間を2017年に再び延ばしては絶対にならない。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/613155.html 韓国語原文入力:2013/11/28 18:53
訳T.W(1015字)

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