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[社説] 親日・独裁を美化する教科書 検定合格

登録:2013-09-06 16:02 修正:2013-09-06 23:26

 李承晩、朴正煕、両元大統領の歩みを過度に美化したとして批判を受けたニューライト指向の高校韓国史教科書の内容が公開されて以降、新たな問題点が次々と明らかになっている。先月30日の検定審議でこの教科書について最終合格判定を下した国史編纂委員会の責任は大きい。国史編纂委員会はただちに教科書の検定合格を取り消すことによって誤りを正すことを望む。

 この教科書は日帝末期の1944年、女子挺身勤労令の発表以後に従軍慰安婦の強制動員がなされたかのように縮小・歪曲した。1930年代から慰安婦として連れて行かれたという被害者の多くの証言と関連研究を無視したわけだ。日本の高校教科書の相当数が朝鮮やオランダ、フィリピンの慰安婦被害まで叙述しているのに比べても大きな問題がある。

 また代表的な親日派であるパク・フンシク和信百貨店社長やキム・ヨンス京城紡織創業者については経済的・社会的行跡に焦点を合わせることによって親日行為を隠そうとしたと指摘されている。日帝の支配を合理化する植民史観を積極的に受け入れた跡も見える。"日帝強制占領期に韓国人は時間の使い方の合理化と生活習慣の改善を日帝から強要された。…日帝の植民地支配が続く中で近代的な時間の観念は韓国人に次第に受容されていった" という叙述が代表的な例だ。

 教科書の内容上の誤りも他の教科書に比べてはるかに多かった。この教科書の中で日帝時代の執筆に参加したイ・ミョンヒ公州大教授は2日、‘慰安婦(動員時点)を1944年からと生徒たちが誤解するならば修正もいとわない’と語った。誤って記述しておいて‘問題があるなら直す’という無責任な態度だ。国史編纂委員会の審議過程でこの教科書は表記・表現に関するものの他に、内容についての修正・補完事項が479ヵ所にも上った。他の7種の教科書は300ヵ所以下で済んだという点から見て、この教科書が検定を通過したこと自体が一種の特典に見える。

 親日、反民族行為者とされている<東亜日報>設立者の仁村 キム・ソンスを抗日要人であるかのように記述しただけでも足りず、彼とチャン・ドクス東亜日報初代主筆を美化する地文まで別枠で載せていることもまた疑惑を買っている。この教科書を出した教学社は、2011年に25億ウォンの当期純損失を記録した状況でも、出版業とは関係のない東亜日報社系列の総合編成チャンネル<チャンネルA>に8億ウォンを投資した。私的な関係が教科書内容の記述に影響を及ぼしたのではないかという疑いが提起されうる内容だ。

 この教科書は李承晩、朴正煕 両元大統領と主要親日家たちを美化するために出版されたといっても過言でない。放置すれば生徒たちに及ぼす影響が恐ろしい。

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/602080.html 韓国語原文入力:2013/09/04 09:23
訳T.W(1242字)

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