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[社説] 競争は熾烈に、仕上げは美しく

登録:2012-11-22 08:42 修正:2012-11-22 09:55

 文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補と安哲秀(アン・チョルス)無所属候補の野党圏単一化が終結に向かっている。 両候補は昨夜テレビ討論を通じて各自が単一候補にならなければならない理由を説明する一方、政権交替の必要性も力説した。 今や国民の意思により単一候補を定めることだけが残った。

 両候補陣営は単一化実務交渉渦中に極度の神経戦を行い一歩も退かない態度を示した。 単一化方式で公論調査を廃し世論調査だけを採択することで合意したが、質問項目を巡って対立を続けた。 この渦中で両者は互いに「受けいれられない案を持ってきて事態を揺さぶっている」「長兄譲歩の話はやめなさい」などの感情混じりのやりとりもあった。

 両候補側が終盤の単一化渦中であれこれすることは別の見方をすれば当然のことだ。 美しい単一化、きれいな単一化と言えども競争はあくまでも競争だ。 野党圏の大統領候補を定める単一化はあまりにも重大な問題だ。 文候補にとっては単一化決定で敗れた場合、第一野党民主党の看板を下ろさなければならない程に大変な立場に陥るだろう。 安候補としては1年余りにわたって続けてきた新しい政治の風が無為に帰したという極度の虚脱感に陥るだろう。 両者が死活を賭けて単一化の攻防に臨むこと自体については何も言えない。 競争は熾烈でなければならない。 これを何か泥沼の戦いであるかのように見ることはできない。

 ただし、競争過程で互いに傷を抉り出すいわゆる‘引き算型政治’は警戒しなければならない。 両側陣営の一部の人々の絡み合う口げんかと相手方の弱点をほじくる非難戦はすでに危険水位に達している。 終盤の単一化過程で双方に役立たないこのような消耗的言動は徹底的に排除されなければならない。 競争する以上、相手方に対するあれこれの残念な思いが生じるのは仕方ないが、大乗的次元で相手方を先に配慮しなければならない。 何よりも両候補がこれを率先垂範しなければならないだろう。

 単一化以後に対する準備をあまりに粗雑にしているという指摘にも両候補は耳を傾ける必要がある。 両候補は単一化で敗れた場合、自身がどのように政権交替のために力を添えられるのか、今からでも真剣に考えておかなければならない。両候補は共に相手方が大統領になれば公職には付かず白衣従軍すると言ったが、それなら単一化以後どのように両側勢力を共にまとめるつもりか、より具体的に提示しなければならない。

 今や単一候補が出てくるまでには僅か4日しか残っていない。 両候補は残りの期間、競争は熾烈にしながらも、その結果としての単一候補を定める手順は美しく終えることによって歴史に残る美しい単一化を実現することを望む。

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/561809.html 韓国語原文入力:2012/11/22 02:17
訳J.S(1244字)

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